<個人山行報告> | |
−−2006年3月−− | ・ヒマラヤ:カンジュン峰 |
<山行報告> カンジュン (5700m) | |
ヒマテヤへ挑戦 カンジュン峰へ ランタンヒマラヤの麓が真っ赤に染まり始めた3月29日より18日間の日程で、ランタン山群のピークへ足を運んだ。 今回挑戦したピーケ:カンジュン(5700m)は2002年に登山が許可された山である。日本でいろいろと情報収集を行ったが、記録がない。ただ、過去に何度も登ったヤラビーク(5500m)の主稜線にガンジュンが聳えている。 ランタン山群には世界で一番美しい谷があり、毎年多くのトレッカーで賑わう。またこの地域は谷一面を埋め尽くす高山植物の宝庫でも有名である。幻の花と呼ばれるブルーポピーもこの谷では見ることができる。 2005年に湖南岳友会の方々と歩いたランタン谷を、今度は毎年6000m峰に挑戦されているY氏達と一緒に。 3800mの展望地キヤンジンゴンパまで、問題なく高度を嫁ぎ、4300mの丘で高度順応も行い、体調万全。これからBCへ向かった日から天候が崩れ、本来予定していたBC(4900m)にキャンプを張ることができず、予定外の停泊を強いられた。 例年なら、雪も少なくBCにテントを張ることができたのだが、今年はBCに1m以上の雪があり、ラッセルもままならない。話し合いの結果、BCを4600mのヤヲカルカに設営し、そこからルート工作を行うことになった。 翌日からルート工作へ。新雪がさらにつもる状熊が続き、やっとのおもいで、5100mまでルートを開拓した。しかしすでに時間切れ。 帰国の日程に間に合わなくなるため、5100mで断念した。 帰りに4900mのチェリコリから今回のカンジュンの氷壁を見た。そして雪の無い時期に改めて挑戦しようと誓った。 4月15日の早朝関西空港に降り立った。 私達がカトマンズに戻ってきた際、初めて市内でデモがあった事を聞いた。しかし街はいつもと変わらない日常だったから、今でもそのニュースが信じられない‥。 浅原 明男 |