西陣織 綜 絖 西陣織 |
綜絖《そうこう》 綜絖とは
綜絖とは、組織(錦、緞子、畦等)に添って経糸を引き上げ、横糸を通す事によって無地が織られ、
紋様(柄)も同様に紋様(柄)になる部分の経糸を引き上げ、横糸を通す事によって、
紋様(柄)が織られていき、いずれも、正確に紋紙の指令を伝達され、経糸が正確に引き上げなければなりません。
その引き上げる装置の事を、綜絖と言います。
そして、織屋の意向の織物が織れるように、綜絖を設計し、その織物装置(綜絖)に合った材料を選別し、
加工し、製造するのが綜絖屋(別名さしいれや)です。
尚、簡単に理解して頂く為に、、コンヒ゜ュータに置き換えて申し上げると、紋様(柄)は、ソフトであり、
綜絖はハードとなり、織り上がり製品は、プリントアウトされた用紙となります。
綜絖には、上記の通り、無地織物用と紋様織物用とが有ります。紋様織物用綜絖は、無地織物と紋様織物とが、
織れますが、無地織物用綜絖は、力織機では、紋様織物を織る事が出来ず、無地織物のみですが、手織機では、
紋様(柄)を描いた紙を、経糸の下に置いて、柄に合わせて、横糸を通せば織る事が出来ます(すくい機、爪掻きつづれ等)。
京都西陣では、織物に関しては、昔から、一貫生産されてなく、工程が細分化されており(分業)、
綜絖屋さんとしては、現在数十軒あり、技術を磨き合っております。
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