2003年10月に出羽桜酒造より限定販売 『 地酒の専門情報誌「地酒人気銘柄ランキング」の「吟醸酒部門」で、出羽桜の桜花吟醸が、10年間、連続一位の栄光に輝き、それを記念して限定発売 』 されたのが、山田錦で仕込んだ桜花吟醸です。この山田錦で醸造された”桜花吟醸”を早速購入し飲みながら、ふと考えてみると、いつの間にか桜花吟醸は6種類も販売されています。(今回は5種類の飲み比べですが、残りはおりがらなので味も随分甘口になっているので省きました) それならいっそのこと、桜花吟醸を一堂に集めて、一度飲み比べてみたら面白そうと閃きました。
 しかしながら、良質な酒ほどデリケートであるため、直ぐさま手に入れず購入先も信頼の置ける富田酒店(山形県新庄市)さんから購入させて頂きました。後は自分の体調に気を遣い、開栓日もあえて調整いたしました。

桜 花 吟 醸 飲 み 比 べ





銘柄名 火入れ 山田錦 雄町 しぼりたて 本生
酒瓶詰日 03/07 03/10 03/07 03/12 03/08
熱処理 火入れ 火入れ 本生 本生 本生
原料米 美山錦 山田錦 雄町 美山錦 美山錦
精米歩合 50% 50% 50% 50% 50%
酒度 +5 +5 +7 +5 +5
一升価格 \2,505 \2,900 \2,700 \2,700 \2,700
好み度 A AAA AA AA AA
tasteing 今回の飲み比べて明らかに違いを感じた逸品でした。香りが控えめです。 山田錦で醸したお陰でしっかりした感じに仕上がっています。火入れでも「秋あがり」のためマイルドな口当たりも好感もてます。しかしながら1回きりの限定酒とのこと! 雄町の特徴的な味として芳醇といわれますが、美山錦と同じようにすっきりしておりました。熟成させれば雄町の良さがでるものと思います!! 12月〜3月までの限定酒です。すっきりはっきりの桜花吟醸酒を代表する味ですね。 桜花吟醸の定番酒です。桜花吟醸を知るにはこのお酒からどうぞ。すっきりはっきりの出羽桜を代表する逸品です。

後記:
 予想通りというより、”桜花吟醸”は桜花吟醸ですね。非常に似ていました。もう少し味付けに変化を付けて頂けると面白いと思います。(面白いとは購買意欲が増すという意味ですよ) 唯一、茶瓶の桜花吟醸は他のお酒と違いがはっきりしてしまいます。火入れで日持ちも良くなった分、香りが控えめになってしまいました。しかし、好みもありますのでそれが悪いと一概にはいえません。
 桜花吟醸の中でのお気に入りは”桜花山田錦”でした。ただ、一度きりの限定販売とのことですので今後購入は不可能です。



 2004年11月追記:
一度きりの限定販売と書いてましたが、今年も販売されました。富田酒店さん、出羽桜酒造(仲野常務)さんからご連絡いただいた情報ですと、好評につき出荷は10月に1回だけですが、毎年販売されそうです。今後が楽しみな逸品ですね。


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