MD-MT832の利点と難点
○ 録音中でもレベル調整可能 (ポーズを掛けなくても、常時表示中のレベルメーター見ながら)。
◎ 上記の派生機能、フェーダー録音 (ボタンひとつで音量を徐々に上げ下げできる 耳に優しい機能だ)。
○ アナログ/デジタル入力両対応。昨今の"デジタル"オーディオのように、アナログライン入力のみというようなことはない。デジタル入力ではレベル調整の煩わしさが一切無い。
○ 上記の派生機能、さらにそのデジタル入力時にも、+12~-12dBの範囲でレベル調整可能(録音レベルが大幅に異なるCDのチャンポン録音に)。発想としては、近年のいわゆる「ダイナミックノーマライザ」 の前身。
○ 録音の一時停止を録音ボタンに割り振るのがキケンなのは既にどっかで書いた。本機では、録音中の録音キー操作は、トラック作成に割り振られている。
○ フロート充電 使用中でも充電できる。時間の節約に役立つ。
○ TOCは後でまとめて書き込める(逐一操作待ちにはならない)。
○ ディスク最後の曲 演奏時、FFで一曲目に戻れる(コレが普通の挙動だと思うんだが、そうでないプレイヤーがあるので思い出して挙げてみた)。
× 節電に関しやや せっかちな嫌いがある(次の操作に入ろうかという時に電源が切れる)。
× 既出だが「送り」と「戻し」の操作方向に違和感
× リモコンの、ジョグスイッチが左右対称に付いており、間違えやすい。
× 電源ONを継続中にも関わらず、停止(またはディスク交換)のたびにステレオ・モノラルやフェード ON/OFFなどの録音設定をいちいちやり直さなければいけない。
× シンクロ録音時、送り出し側の演奏が終わっても信号待ちのまま延々と回り続ける(デジタル入力時でも)。
× ELバックライト設定は、取説を見てもよく判らない(ELON1:何らかの操作をすると10秒間点灯 ELON2:同1に加え、AC電源使用時は常灯する)。
× ラインアウトがない(ヘッドホンアンプ経由のみ)。
△ 隠し設定モードの決定は、停止でなくともENTERキーで良かったのでは?
△ 録音中のトラック作成は、>>| でもいいかなと。
△ 無い物ねだりをしてもしょうがないが、当時の競合モデルと比較してAGC録音機能と録音日時の記録は欲しかったかも(結局、フェーダー機能の魅力には敵わなかったが)。
その他:実は当初、ケンウッドへのOEM版↓の方が欲しくて秋葉原を一日中探し回ったのだが見つからず、時間切れで本機に妥協したのだった。理由は-もう何度も書いているが-赤い録音ボタンがプラスチッキーでイヤだったから(半透明にしても同じ)。