感じたこと…いろいろ

       モスクワ車事情

 
この国の経済発展が著しいことが顕著にわかるのは、街のなかに高級車が増えたことでしょう。ベンツ、BMW、アウディなどの日本でもおなじみのドイツ製高級車の他、ボルボ、ルノー、アルファロメオ、ヒュンダイ、さらに日本のトヨタ、日産、スズキなど 今や世界中の車がモスクワの街を所狭しと走り回っています。
 ただ 車庫というものが見当たらないので、ほとんど路上駐車か、目の前の空き地にとめているもようです。日本と違うなあ と思うのは、買って以来洗車など1度もしたことがないような汚い車が多いこと高級車も何だか古びて見えてしまいます。
 この国の貧富の差を痛切に感じるのは、高級車に混じって 日本では絶対に車検が通らないと思えるボロボロの車(これでよく走るなあ、と思えるほど)も走っていること。
 あと気がついたのは イモビライザーがついている車が多いこと。外にとめているから当然 盗難も多いんでしょうねえ…
 道路でのマナーはズバリ…悪いです。(私はモスクワでは運転できません)赤信号でもスキあらば入って来るし、うっかりこちらが青だからといって渡ってはいられません。完全に車優先社会です。
信号もありますが、かなり広い道路でもムリヤリ横断しなければならないところも多いです。じっと待っていると渡れないので、体の小さな私は(ロシアにいると痛切に感じます)大きなオジサンを探してくっついて渡っていました。(人間盾デス。ゴメンナサイ!)
 日本に比べると大きな車が多いようです。そういえば 今話題のハイブリッド車は1台も見かけなかったです。
 ガソリン安いものね…(日本に帰ったらいったいいくらになっているのだろう…)



      モスクワトイレ事情

 1995年に初めてロシアに来たとき、私が知っていたロシア語は「ダー」(はい)、「ニエット」(いいえ)「ズドラストヴィチェ」(こんにちは)、「ダスビダーニャ」(さようなら)の4つだけでした。そしてこのとき必要に迫られてすぐ覚えたのが、「グジェ トゥアリェート?」(トイレはどこですか?)でした。
 ロシアのトイレが日本での想像を絶するものであることは、多くの方々が書いていらっしゃるとおりなのですが、(そんなすさまじい中でも生理的欲求は万人に平等に来るのです…)今回 カフェのトイレに入ってみると ちゃんと便座があって、液体石鹸(モノスゴイショッキングピンクで強烈なストロベリーの香り)や手を乾かす温風器、ペーパータオルなどがあって本当に驚きました。
 しかし アカデミーのトイレは以前のまま、公園や駅のトイレは近づくのもためらわれる、というところは変わっていないようです。
 アカデミーの近くに「デニス カフェ」というカフェがあってよくお昼を食べに行っていました。値段が手ごろなのももちろんだったのですが、ここによく行ったもう一つの理由は トイレがきれいだったことだったのです…



      練習室

 今回の滞在の中で唯一つらかったこと。これがなければ 今回のモスクワ滞在は、楽しいことばかりで終わったはずでした。先生でさえも私とのレッスン中にホールを出されてしまったことは、9月13日の日記に書いたのですが、練習ができるかどうかは 本当に間際までわからないのです。
 13日 午後から言って練習室を取りそこなった私は、朝なら大丈夫だろうと 翌日から8時半くらいにアカデミーに行くようにしました。この考えは正しかったのですが、練習がしたいために朝はどんどん早くなり、起きないと練習できないという思いから 次第に眠りが浅くなっていきました。
 タチヤーナ ニコラエヴナ(ラーコヴァ先生の敬称)は、私がレッスンの後ご自分の練習室で練習できるようにと、必ず私のレッスンを1日の最後にして下さっていました。これはとても有難く、このチャンスをフイにするものかと 毎晩アカデミーが閉まる9時ギリギリまで粘って練習していました。
 15日 天候が激変して一気に寒くなると、ムリがたたって少し風邪ぎみ。前々から行きたいと思っていたクリンのチャイコフスキー博物館に行くのをとうとうあきらめました。、でも あと2日なので乗り切れると思っていました。



     私のロシア語力

 覚悟はしていました…やはり大変でした。初めてホテルではなくアパートでの一人暮らしということでわからないことが一杯。ホテルだとフロントの人が、ホームステイならホストファミリーがいますが、今回は誰にも聞けません。見よう見まねで一つずつ覚えていくしかないわけです。非常事態(例えば火事など)があったときにちゃんと聞き取れるのか、緊張の連続でした。
 今回の課題は ズバリ スピードでした。少しゆっくり話してもらうと大抵のことは分かるのですが、ノーマルスピードで話されると歯が立ちません。レッスンは先生が弾いて下さることもあり、ほぼ全部わかりました。
 やはり疲れてくると聞き取れなくなるようで、朝と夜では同じ地下鉄のアナウンスの聞こえ方が違っていました.
 もう少し長くここにいられれば、もう少し上手になれるなあ、とうらめしい思いで毎回日本に帰ってきてしまうのですが、私は日本で頑張るしかないし、日本でだってロシア語は勉強できるのですから。
 前回(2003年)よりは格段に余裕がありましたが、次に来る時はもっと上手になっていたいと思いました。


     本屋大スキ!

 日本にいても私が一番多く空き時間をつぶす場所は本屋さんなのですが、ロシアに来ても毎日のように本屋めぐりをしていました。
 モスクワで本屋といえば ノーヴィ アルバート通りに古くからある「ドーム クニーギ」(本の家という意味)ですが、ここは本当に大きくて、本だけでなく楽譜、CD、DVD、文房具、おもちゃまでそろっていて、私のようなロシア語のレヴェルでも充分楽しめます。
 面白かったのは 日本語の教科書、いろいろな種類のものが出版されており、その数の多さには驚くばかりです。現在のロシアの人々の日本語への関心の高さがうかがわれます。また日本語以外の言語の教科書もたくさん出ていて、その中から英語とフランス語のロシア語で書かれた教科書を買いました。これなら英語やフランス語を勉強しながら、ロシア語も忘れなくてすみそうです。
 「ドーム クニーギ」だけかと思っていたら、ニキツキー並木道に「ブックベリー」(英語の名前ですね)という本屋さんができていました。店構えからして新しく開店したような感じです。こちらも品揃え豊富で、同じ建物にカフェもあって 買った本をすぐそこで読めるようになっています。「ドーム クニーギ」にとっては手ごわい商売敵出現、というところでしょうか?この国の企業間の競争は、今や本当に激しいものであるようです。
 ちなみに私にとっては「ブックベリー」の方が学校に近かったのですが、練習に疲れたり 練習室を追い出されて時間が余っていたときに、両方とも本当によく通いました。たくさん買いすぎたせいで帰りのシェレメチェヴォ空港では荷物の重量オーバーでハラハラ。係員にニッコリ笑って 数キロまけてもらいました!!


     ビジネス…

 今回モスクワのいろいろなところで目にしたのが、「ビジネス…」という文字でした。(これももちろん英語からの外来語ですよね)ノーヴィ アルバート通りで食事をしようとショッピングセンターの中のイタリアンカフェに入ると、「ビジネスランチ」という文字が…お店の人にどんなものか尋ねるとランチセットのようなもの、サラダ、スープ、パスタ デザートまでついて200ルーブル(約800円)とまあまあのお値段(飲み物は別でした)、味もまあ合格点。レッスンで夜は疲れて食べられないことが多かったので お昼は栄養を摂らなければ、と思い、全部平らげました。レッスン、練習、言葉の問題とエネルギーを消耗するので、私は食欲旺盛でした。(それでも体重が減りましたから、やっぱり相当のストレスがかかっていたようです…)
 夜 ベラルースカヤ駅近くの食料品店で朝食の買い物をしていると カップラーメンのようなものに「ビジネスメニュー」という文字が…ロシアでカップラーメンなんてどんなものだろう、と思い 早速購入。アパートに帰って見てみると「ビジネスメニュー」の文字の横に「国境のない料理」「3分で食べられます」と書いてありました。その場で開けてみたい気持ちは山々でしたが、そのときはお腹が一杯だったので、日本に帰って来てから家で開けて食べました。予想通り日本のカップラーメンと同じもの、麺は日本のものより白かったのですが、小さな袋に入ったスープがついていてお湯を注いで食べるようになっていました。これは…もうとーってもおいしくなかったのです…もう2度とロシアでカップラーメンは買いません。
 共産主義から資本主義になって、ロシアに昔からあった昼食をゆっくり摂る習慣は薄れつつあるようです。食事の時間を割いて仕事をしなければならない人が増えたということでしょう。この国の企業間の競争が激しくなっていることを顕著に表しているなあ、と思った出来事だったのです。
 

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