国鉄(インチキ)車両図鑑-4
形式EF55 5~11




昭和11年に流線形カバーを取り付けた特異な形態で登場したEF55は、1~4号機までを一次型とカテゴライズし、それ以降は通常型旅客用電気機関車として増備(二次型)されている。

EF55(左1~3号、右前頭形状変更機4号)




二次型製造開始の昭和12年には次期旅客用電機EF56型の製造が開始されているが、同機と同様に蒸気暖房装置を備えたEF55二次と同時期に製造が続けられた。

EF55 5~11




流線形全盛期を過ぎ、戦時体制が行き渡るその前夜である。車体形態は原形式の第二エンドを背中合わせにしたものだが、車体裾のカバーはそのまま。二軸先台車の半分まで圧し掛かった長い車体は貫禄十分で、登場時には戦前型電気機関車の最高峰とまで称されている(「鉄道趣味41号」赤石氏の記事による)。同輩のEF56に先んじて東海道本線の優等列車に多用された。
戦後は一次車と共に高二へ移り、高崎線、上越線の主に客車列車牽引に当たっていた。一次車の内2号3号が廃車され1号は後に奇跡の復活を果たして平成27年まで運転されていたが、それに対して二次車はそこまでの幸運を授かる事無く、転出先の竜華で阪和線、紀勢本線の荷物列車等の牽引に当たり、昭和50年までに後進のEF58にその座を譲った。