国鉄(インチキ)車両図鑑-4
形式C15




C15形式は、戦後の旅客需要の増大に応じる為、D51形式を母体として昭和24~26年にかけて国鉄各工場で改造された短距離旅客用タンク機関車である。



国鉄の制式タンク機関車は、昭和5年のC10に始まり、昭和7年のC11、C12、そして昭和15年には私鉄買収機C13、更に古典機8700をタンク機に改造したC14と続いた。
戦後、幹線電化が進捗するまでのタンク機関車の用途は、ローカル線用ばかりではなく、大都市近郊の区間列車にも充当されていた。C15は正に甲線・乙線級の短距離列車に使用する目的で製造されたのである。
D51の台枠、ボイラーを流用し、1750ミリの大動輪を備え、C59と同系のスマートな運転室を採用した結果、従来の国鉄タンク機にはないスピード感溢れるフォルムを持っている。



当初の配置先は、名古屋、長岡、広島、仙台の各区で、50~100km内外の区間旅客列車を牽引していた。流石に1750ミリ動輪の効能は著しく、特甲線の最高速度95km/hギリギリを出して尚余裕があったと言う。兄弟機C61と比較すると重いテンダーを牽いていない分無理が利いたのだろう。

昭和30年代中盤になって幹線電化が進むと、そろそろC15も都落ちする者が出て来る。その後は南東北、房総、北九州へ移り、各地のC11等と交代して行った。
最後は都城に落ち着いた4両で、日豊本線や吉都線で貨客を牽いて昭和46年まで活躍し、C57、C61と交代して全機廃車となった。




現在ラストナンバーの41号機が姉小路機関区に動態保存されている。平成12年に湖西線で復活運転をした事が記憶に新しい。