Nナローのレイアウトを作る積りで並べただけ





私は常々、レイアウト製作は材料の取り揃えとモチベーションの維持が大事であると思っています。

しかるに過日、製作中のZゲージレイアウトが、大変な獣害に遭いました。5か月になる仔猫が二匹、レイアウトを寝床代わりにしていたようで、平場である駅スペースは酷い事になっています。
ホーム上屋の足は全部折れ、詰所、信号テコ扱い所、バス停は木端微塵。苦労した松の林は根こそぎイカれています。こうなるとモチベーションの維持はおろか、心のケアが重要になるレベルで、ここ半月ばかりはシオシオのパーでした。



さて、何時までも家族に当たり散らし(仔猫には当たらないのね)、怒鳴りまくりながら風呂の水を抜いたり米を研いだり洗濯物を取り込んだりもしていられません。要は心のケアです。

昔青かった頃、今よりも余程モテない上にモテたかった私は大体週一ペースで女に振られていましたが、落ち込むと取り敢えず仕事に没頭しました。そうする事で自然にケアが出来、何時か心の傷も癒えようと言うモンです。そんで翌週にはまた振られるんだけど。

これと同じく、何かに没頭すれば今次の悲惨な状況も幾らかは和らいで来るかも知れません。

ハムラビ法典の例を引くまでもなく、レイアウトにはレイアウトを。そこで兼ねてから気になっていた「Nナロー」にちょいちょいと手を伸ばしてみようと思いました。





手持ちのレールを適当に繋げてストラクチャーを仮配置したのが上の図です。

プランは単純。エンドレス+ヒゲ一本。

元になったプランは「とれいん1977年7月号」に掲載されていた岡田徹也氏デザインの近鉄内部・八王子線風のそれです。

元のプランは丘の上を周回するエンドレスに駅と車庫。駅から分岐して丘を下る支線があり、本線をアンダークロスして乗り換え駅で4’8”の標準軌線に接続しているものでした。

スペースと、手持ちのZゲージポイントが一本しかない関係で「ダウンヒル」を諦め、逆に丘を登って本線である「俺々電鉄」駅のホームに進入すると言う事にしました。写真の上方です。



レールは本来、枕木間隔がナロー的なプラスアップのエコノミー線路で揃えたかったのですが、最急曲線がR195ではパネルに収まらず、止むを得ずロクハンのR95を無理に継ぎ足しています。レールを路盤に固定すれば、ジョイントのみの連結方法でも行けるんじゃないかと思います。

手前の分岐駅は島式ホームをこさえてやる積りです。



分岐駅の更に手前にNのレールが見え、C11が尤もらしい顔をして止まっていますが、こちら側は「国鉄俺々線」の砂利採取線と言った想定です。

舞台は「相模原に似ている」どっか。レイアウトの外で「俺々電鉄」と「国鉄俺々線」が立体交差しており、その両者の仲を取り持つようにして「俺々中央交通鉄道線」の軽便列車が結んでいる、と言う設定です。
「俺中鉄道線」は砂利と生糸(そう、相模原と言えば桑畑とお蚕さんだ)を運搬する目的で川沿いに敷かれた鉄道。だから砂利採取の引き込み線が土に埋もれて何処かへ伸びていたり、3’6”との平面交差があったりと、ちょいとした鉄道魔境をこのスペースで再現出来ないものか、思案中です。

続く。