ヶクモハ11形式
ヶクモハ11は、先述のヶクモハ10の両運転台型である。昭和8年に日本車両で
3両製造された。
嶺積軽便線は、扶前沓島から扶前二日市までは比較的勾配が少ない線形で
あるが、二日市〜扶前龍山間で峠を越える為に、全線を直通する列車はM+M+TC
が基本編成となっている。本形式は増結や、沓島〜二日市間の区間列車に充当
するのに便が良いように、片運転台のヶクモハ10と同時に製造された。
昭和32年に11002が第二エンド側の運転台を撤去してヶクモハ10003となっ
た為、現在は総勢2両である。
11001は昭和38年に試験的に横須賀色に塗装され、現在でも異彩を放って
いる。
ヶクモハ11001(ヶモハ11001)
ヶクモハ11003(ヶモハ11003)