ヶクモハ10形式
ヶクモハ10は、昭和7年に買収した嶺積電気鉄道(←嶺積鉄道
←嶺積軽便鉄道)の輸送近代化の為、昭和8〜9年に製造された制御電動車
(片運転台)である。
設計は鉄道省の担当者が当たったが、実際の製造は狭軌電車製造の経験が
ある日本車両に委託された。
昭和8年納入車は、窓配置等に当時省線の代表的通勤電車であった
モハ30系、31系の影響が見て取れる。三扉、屋根はシングルルーフ。
昭和9年納入車はデザインが異なり、ニ扉で、側窓はやや大きく軽快な印
象を受ける。
これらの車両はヶ90系の入線した現在でも、後述のヶクハ15やヶクハニ17
と手を組んで嶺積軽便線の主力として活躍しており、90系の増備が見送られた
現状では、まだまだ今後の活躍が期待される。
ヶクモハ10001(ヶモハ10001)
ヶクモハ10002(ヶモハ10002)
ヶクモハ10003(ヶモハ10003)
ヶクモハ10101(ヶモハ12001)
ヶクモハ10102(ヶモハ12002)