模型客車の室内




模型客車の室内




かなり以前の「とれいん」誌(22号だったかな、31号だったなか、あ、違う27号だ、って適当に話を進めるな!)。ある客車マニアがペーパー車体の客車を数百両も作り、更に驚くべきはその室内が全て精緻に造り込まれている点でした。無論16番での話ですが、これに激しいショックを受けた我が無芸大食漢。Nでこれを真似っこしてみようてんで自らの腕前も弁えず手がけたのが、


この「スイネロフ18」形式なのであります。

名著「陸蒸気からひかりまで」に掲載されていた「C54の牽く夜行列車」。C54+マユ33+スハネ31+スハネ31+スロシ38+マロネ37+「スイネロフ38」
スイネロフは誤植で本当は「スイロネフ」なのですが、1等寝台2等座席合造車の放つ怪しい魅力に取り付かれ、これを10系でやってみようと思い立ったが仏滅。高校1年の頃でした。


判りづらい写真ですが、向かって左側が2等座席、右側が1等寝台(ルーメット)です。車体はオロネ10の屋根と妻、ナロ10側面(ロザ)、近鉄特急側面(イネ)。当時はレザーソーも耐水ペーパーも無く、カッターナイフと鉄ヤスリで何とかモノにしました。結果は70系客車もかくやと思われる程の凸凹復興整備車。
車体がダメなら車内で勝負とばかり、殆どボール紙と角材で仕上げたのが上に見る室内なのですが…。


こいつには相棒がいます。「スイネ18」です。これは西武5000系の側面とオロネ10のミスマッチ。車体裾の絞込みがこんなに違うなんて、パーツを嵌めてから気がつきました。定員7名の超豪華客車なのですが、何だか使いどころがありません。


これは多少年代が下って高校3年の時にこさえた「マロネフ29」タイプです。高校3年と言やぁ楡の木陰に声を弾ませたり弾ませなかったり、クラス仲間は何時までもだったりする時期、何やってんだ俺は。
でさて、今となっては懐かしい中村精密の「オロフ30」の車体を素組みして床下のセンターピン位置をずらし、TR73を履かせれば一応完成。WルーフでTR73はおかしいので、最近スハフ32Sと屋根を振替えました。で、マロネ29と来れば車内はツーリスト型2等寝台C室とは相なるのですが、これもボール紙細工でそれらしく。洗面台まで作り込んでいます。車番はインレタが無かったので、爪楊枝による手書きです。学校で何かあったのでしょうか? 当時の俺。


KATOのビジネスカーが面白そうなので買いました。大分前と言っても21世紀に入ってからです。インテリアも造られているのですが、そこで一工夫。
絨毯の代わりに色つきの壁紙を張り、壁面にはそれらしい絵画をぶら下げ、楽しそうな室内にはフィギュアを盛り沢山載せて見ました。向かって右側が会議室兼食堂と言う設定で、白服の社長が役員や投資家に詰め寄られている風景。左端の展望室には社長お抱えのキレイドコロが退屈そうにしている場面。男の夢と現実であります。