架空鉄道悪党列伝
あく-とう【悪党】@わるものの集団。転じてわるもの。A(中世語)荘園内の反領主的荘民の集団。《広辞苑より引用》
主催者名五十音順
愛甲電気軌道
愛甲氏
巷間に「架鉄過疎地帯」と称される厚木・愛甲一帯に根を張る(地元故に頷ける所の多い)架空鉄道「愛甲電気軌道」。そればかりでなく「常総急行」、「野呂間電気鉄道」等の美味そうなコンテンツの数々。あれば乗る、と思わせる手腕を持つ「悪党」である。
双名鉄道
天田氏
模型架鉄かくあるべし。架空鉄道を鉄道模型の舞台として整え、そこに一本気な良いこだわりを見せてくれる模型系架鉄の「悪党」である。収集する事もモデラーの楽しみ方の一つとして否定はしないが、なるべくなら買って来た模型に双名鉄道のような舞台を与えて楽しみたいものだと思う。
害吉鉄道
池沼害吉氏
「あ・・・」の後が続かない「希代の悪党」である。HNでウケを取るのは卑怯であり、隅から隅まで吹きまくっているのも卑怯である。かくまで卑怯未練な「悪党」は空前にして絶後であろう。「相互乗り入れ要項」に一つも合致していないが、辞を低くしてリンクを請う、「首根っこ洗って待っとれ!」。
うまづら亭
逸軌園氏
若々しい筆致、その舞台の中に入って行きたいと思うばかりの活き活きとしたイラスト、と同時にモデルの腕前も覚えのある「悪党」。ハンドルネームの示す通り「内田百鬼園」先生に私淑されている。故に筆も立つのだ。天は二物はおろか三物をも与えたもうた。
埼玉の架空鉄道
市野川氏
地元埼玉を愛し、地方バス輸送を愛する「悪党」。京越、本庄、川越急行を柱とし、考証に並々ならぬ努力を払っている。バス輸送へのこだわりは他では窺えない密度であり、サイトで語られている内容は氏の知識・経験の一部に過ぎないのである。
小野川電鉄
快速de急行氏
三つ子百まで踊り忘れず。旋盤は双葉より芳ばし。これ程興味のアンテナが広くまた良く動く人を他に知らない。シニカルな視点や「知ろう」とする意欲は持って授かった大器なのだろう。「ありがちだが不思議な光景」を創造する「悪党」である。
全力疾走特快
ガトラー氏
全国規模で架空の鉄道を考えて行こうと言うビジョンに基づき、様々な考察と表現を重ね、また集散して談合する。オリジナルのイラストも良いセンスを見せている。正しくこの「悪党」の赴く所、全て架空鉄道のネタたりうるのである。
寂景院千葉工場
工場長氏
私は生来の工作力のなさ故に見たい物を2次元で表現せざるを得なかった。それをフォローすべく立ち上がった一人の「悪党」。中々に愉しげな情景を3次元化して頂いている。気楽に自分の世界を遊んでいる羨ましい「悪党」である。
56kumaの趣味日記
56kuma(クマゴロー)氏
インタアーバンを初めとしてトロリー、地下鉄等に造詣が深く、殊にその上品なイラストは一見に値する。鉄道趣味に留まらず、「架空生物」(!)と言った作品の非凡さ! 今後注目せざる能はざる「悪党」が56kuma氏である。
川越電鉄
サマンサ氏
これまでにも数々のハジケた架空鉄道を見せて来たサマンサ氏。精緻な画像と豊かな実車知識を縦糸とし、英国譲りのスパイスの効いた笑いを横糸とした豪華なタペストリーである。正に氏でなければ為しえない仕事であると思う。希代の「悪党」である。
南白鳥鉄道
ステーションマスター氏
これから充実されるサイト、とは言っても何も無い訳ではない。随所に「尋常ではない何か」「見過ごしに出来ない何か」が潜んでいるサイトである。ステーションマスター氏の発想は時に相当ぶっ飛んだものがあり、今後予断を許さない「悪党」である。
北武急行電鉄
chaz氏
人は歳月を掛けて何を遺すか? 日々の生活の傍ら長年に亙ってネタを引き絞りまた反芻し、実在しない鉄道があるものとして、あらゆる方向から光を当て自分の見たい物を表現する、架空鉄道の楽しみ方の基礎を広く知らしめ、更に高みを目指す「悪党」、それがchaz氏である。
東海電鉄
東海氏
この「悪党」は東名間を結ぶ架空電鉄を上梓している。大規模でありながら実在しても不思議ではない存在であると言うのは、その来歴の考察に時間と手間を掛けているせいであると思う。新宿で見かける「名古屋」行きの表示、想像するだに玄妙な世界である。
海岸軌道
都々目氏
ガランとした空間のガランとした駅にガランとした電車が来ては去る。日常の隅っこをかすめる異質のモノ。見る者の想像力を掻き立てざるを得ないスマートで詩的な見せ方。語られない語り方を教えてくれた得難い「悪党」。それが都々目氏である。
峰山電鉄
9mile氏
9mile氏の繊細な感性によって料理の下拵えの如く推敲に推敲を重ね、そうして出来上がった、しっとりと落ち着いたしかし変化に富む世界を、七瀬啓吾氏の目を通して様々な角度から観せる。読む者を遠慮なく引き込むサイトの主催者にして真の文芸的「悪党」である。
空想の鉄路
鍋氏
架空鉄道=架空世界を走る鉄道。これを構成するに微細な「架空現実」を無数に積み上げ、やがて一つの動かし難い架空世界とする。氏はその実践者であり「俯瞰される鉄道」の表現を物にする「悪党」である。四方の山辺を見渡せばそこに電車が走っていた。
常陸中央交通
ひさし氏
模型架鉄かくもまた。氏の水際立ったモデリングセンスと架空鉄道の見事な構成の絶妙な配合は氏独自の世界を醸して余りあるものがある。非電化・貨物・スイッチャーそして妖しげなキハ。こだわりはその人となりより立ち上る、そう思わせる「悪党」がひさし氏だ。
上信急行
maido@丈夫氏
実在の東上鉄道をベースに、戦前期より関東と信州、上越線方面を結ぶ私鉄と言う題材に挑む架空鉄道。考証に力が入っており、車輌デザインにおいても関東で得難い片目のロマンスカーや黒面の通勤車等、光るセンスを見せる「悪党」である。