僕らのヒーロー VS 業界のヒーロー
ハマコーさんのような、良い意味で政治家らしい悪人相をしたおじさんが、ミニチュアの町を木端微塵に破壊している。
―とうとう円谷プロもカネが無くなったと見える。なるほどこれなら着ぐるみも不要だからな等と呑気な事を考えている間に、
崩れるビル! 倒壊するハイウェー! 炎上するコンビナート!
やがて「ウルトラマンのような何か」が現れておじさんと格闘し、最後は光線技で倒す。倒れるおじさん、飛び去る「ウルトラマン」。
僕等はウルトラマンに手を振る。
「ありがとうウルトラマン!」
その頃、焼け焦げたスーツを着てヒビの入った眼鏡を掛けた「営業マン風の男」は、座り込んで憮然として包帯を巻いている「人間サイズに戻ったおじさん」に名刺を渡す。
「先生ありがとうございます、再建につきましては是非弊社にお力添えを…」
あっ!