蒸気船からサンタまで







①明治時代に『蒸気船』と言うシコ名の相撲取りがいた。
②その由来は、立ち会いの時に必ず頭から黒い煙を吐いていたから。
③大関に出世した時シコ名を『桜島』に変えた。
④理由は②に同じ。


大体そんな話しを荒俣宏から聞いていると、唐突に料理が出て来た。

「アメリカン・スパゲティ」と称するらしいそれは、茹でたパスタの上に巨大な揚げ餃子が一個乗っていて、何かの葉を煮て作った緑色のソースが掛かっていた。確かにアメリカっぽい。


「これこれ、『帝都物語』の原点がこのスパゲティなんだよねぇ」


等と言いながら荒俣は餃子を崩し、塩壷から塩を摘むと料理の上にパッと撒いた。何故そうするのか気になっていると、


「塩加減を各自の好みでできるようになっているんだね。だけど特に西海岸では塩を撒く様子からこれを『スモー・スパゲティ』と言って、日本発祥の料理だと思われているんだね。面白いねぇ」


何だか一つ得をした気になった。


「話しを戻すけど、井伊直弼が『出来ちゃった婚』だったのは有名だね。でね、桜田門外の変を目撃していたあるサンタクロースが…」


教訓:一家に一台荒俣宏、或いは俺。