ここの活気はすごいもんだ。



ちょこっとbar
 
 

私のサイトを覗かれている市外の方に勧めるなら、どんな店か。

逆に、私が見知らぬ土地に出向いた際は、

どんな店に案内してほしいかと考えると

答は明解だ。



ここも旅人が訪ねるにはいい店だ。

「諏訪の杜」が長崎文化の中に楚々と身を浸し

ゆっくりと美酒を楽しむ店だとすると、

この店は長崎人のざわめきの中に身を浸す店だ。

観光客の行かない地の人たちが集まる店。

モダニズムに占拠されてしまったかのようなビルが立ち並ぶ

街のその奥にひっそりとあって、

土地の夜と水を吸って育った店。

よそ行きの顔をしていないその土地の店に、

私も導いて欲しい。



飲んべえが普段通いする飲み屋にこそ、

地の者が澱む独特の文化が発酵している。

薄っぺらなハリボテ文化はそこに成立しない。

「ホイ」といった感じで酒屋に入り、奥へ入るとBarがある。

カウンター側の壁一面を、焼酎が埋め尽くしている。

いつものメンバーが、赤ら顔して「ヤヤヤ」と迎えてくれる。

夕刻はここで暮らしていると表現してもいい知人と

その友人がここで飲んでいる。

よくもまあ話題も尽きないものだと感心するぐらい

変わらぬメンバーだ。

愉快、愉快。

まるで大学時代の部室に寄った愉快さがある。

そう、この店の雰囲気は大学時代の部室のそれだ。





歴史が刻まれていく。

店内に流れるジャズの名曲にくるまれながら

長崎の一つの文化の流れが発酵していく。

もし私がここにご案内したら

私があなたに親しみを持っているということだ。

九州外から来られたならば、壁一面の焼酎に挑むといい。

時にはデンキブランやハイボールをオーダーして

ノスタルジックな夜を楽しむも一興。

長崎の匂いをがんがんかいでほしい。

店は活気に満ちていて、

働き者のご主人と奥さんが実に暖かい目で

客を見ていてくれる。