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  • 2016_09_29
    カップマルタンの休暇小屋

    ていねいにお話していきますね。
    近代建築の父と言われるル・コルビジュエというオッサンがいました。なに、最初にコンクリートをガンガン使った建物を建てたんです。大変なパクリ屋でもありました。
    この世界的建築家が、自分の別荘として建てたのは8畳ぐらいの小屋。20年前にそのことを知ったときはシビれました。
    休暇小屋をつくって楽しむ文化がヨーロッパにあることも知りました。車や家なんてちょこっとしたものでいい。それにつぎ込むよりも、自然豊かな環境に休暇小屋を持ち持って楽しむ。
    早速私は実行に移しました。2年かけて小屋を手作りしました。あのころ小屋づくりがなかったらストレスで私は潰れていたか面白くない人生を送っていたでしょう。コルビジュエに敬意を評してこれをカバノンと名付けました。ル・コルビジュエが愛した小さな別荘はカップマルタンの休暇小屋はカバノンと呼ばれていたのです。
    今回、改めて彼のカバノンの位置をグーグルで確認しました。いやあ、風光明媚な高級別荘地に建てているのですね。モナコがすぐ近くです。上写真をクリックするとグーグルマップに行きますので、そこで見ていただくとそのことが実感できます。
    上写真を見るとカバノンと隣接してひとで軒というレストランがあることが分かりますね。この土地をすっかり気に入ったコルビジュエは、ひとで軒のオヤジに交渉して土地を手に入れ、カバノンをひとで軒に密着して建て、自分の家のリビングダイニングのように使っていました。

    この写真を見るとどのくらい隣接しているかが分かりますね。奥のこげ茶の建物がカバノン。緑色がひとで軒。

    ひとで軒の内部。こじんまりしていい感じですね。上の方にコルビジュエの写真がありますね。オヤジとコルビジュエは気が合っていたらしいですね。ここですと有名人であった彼を追っかける野次馬も来なかったでしょうしね。

    ひとで軒のベランダ。素晴らしい景色を眺望できるリゾートだということが分かりまね。コルビジュエが自宅のように親しんでいたということも分かりますよね。
    私のカバノンでしたら、夜にカバノンバーで焚火をつまみに呑んで、次の日のブランチをアルレッキーノで楽しむようなものですが、未だにやったことがありません。






  • 2016_09_28
    現代芸術

    大浦一志氏の発掘現場を訪ねてきました。
    あの雲仙岳噴火災害で灰燼と帰した家屋の発掘がなぜ現代芸術なのかよく分からなかったのですが、出かけて現物を拝見しますと分かります。いや本当に。全体として沁みてきます。あのスケールとパースペクティブと質感とフォルムが全体としてその場で鑑賞者に入ってきてあの作品の重さが伝わってきます。
    大浦氏が学術的に発掘しているのではなく、高い美意識をもって発掘されていることが伝わってきます。例えば上写真で見るならば、一輪車の片方の側面だけを露呈させてフォーカルポイントとし、火砕流により崩壊した石垣がそれに連なる。側面に掘り出され広がる平坦なスペースは、学術的発掘ならば特に必要にないものであることが分かります。荒涼たる大地のなかに作業中はただ一人いて、その空間に身を溶かし続けていく。氏の美を捉えるフレーミングがとりわけ大きいことが伝わってきます。

    • 散人さんのコメント
      「まつを」「テレビ局」両氏と散人と三人で、大浦アートの現場に行きました。「まつを」氏の的を射た解説に屋に屋を重ねる野暮は避けますが、永年の大浦氏の酒飲み相手として言わせて頂くと、氏は人生の退路を閉じて今生きてる様子であります。退路とは一般の方々、例えば定年して「庭いじり」して余生を生きるとか、少々くたびれた夫婦で豪華客船世界一周をするとか、技能がなくても取り敢えずボランティアするとか、という選択肢は全く考えておらず、散人から見ると賽の河原の石積みのような果てしのない芸術的作業を、まだ噴火の爪痕が残る荒涼たる水無川流域の被災民家掘り起しを、23年もやっている。
      芸術とは作品評価もさることながら、己の人生を「存在するようなしないような」アートに奉げることも裏打ちとして必要なのだろう。
      大浦(友人なのでそう云う)は今後もずっと「島原に来る」と散人に云った。彼の孤高の作業はまだまだ続く。






  • 2016_09_27
    バルコニーバル

    タープの下のバルコニーバルが快適なのもこの時期です。
    朝目覚めて外の空気を深呼吸することができる楽しみ。
    なかなか出かけられないカバノンのイメージを、自宅に持ってきたスペース。






  • 2016_09_26
    カバノン

    豪邸からうって変わって小屋へ。
    キャンプ以上・別荘未満の生活とはよく言ったものです。

    一人でこもる。DVDを観る。妄想にふける。鳥の声を聴く。
    美味しい空気を吸う。自然を楽しむ。
    街の喧騒から抜け出し、居心地の良い空間に身を浸す。 そんな極狭生活。

    小屋の生活が快適なのは、一年のうちでもごく限られた時節に限られます。楽しまねば。なにかをしようと体を動かすと自然と外に出ます。動線が枕木デッキまで入れた設計。今回はいくつかの作業をしました。一つは2か所の床づかを金属製のものに交換。

    もう一つは室外シャワーを取り付けてみました。自然の中で浴びるシャワーは格別です。






  • 2016_09_25
    散人邸

    紛うことなき豪邸。島原で場所を言えば、万人が「ああ、あのお宅ですね」と皆が括目する程の豪邸です。
    特筆すべきは、この邸宅が主なきままに十数年放置されていたという事実。その理由は何か。
    「いやね、ほら、飲屋街からちょっと距離があるからね」
    これが散人さんの答。
    「めんどくさいと?」
    「ま、そんなところです」
    兄弟そろって豪快であります。最近、空き家への課税が上昇。「会計士から住んでくださいって言われて。だから住むことになったわけであります」
    この豪邸をつくったのは散人さんの母君。昭和の高度経済成長期に建てられたといいます。瓦の乗った塀が敷地を囲い、2階建てのお宅が立ち上がっておるわけですが、一般家屋の2.5~3倍の高さがあって、有明海の青き懐広げる島原城を睥睨できます。こんなお宅に、かつては御母堂様と御祖母様のお二人が暮らしてらっしゃったといいます。
    ごっつい門をくぐらせて車を留め、「頼もう」と玄関を開けますと、こんな廊下が待っとります。

    「本をどこに置こうかと思ったんだけど、近くがいいと思って」
    この書架が屹立する廊下近くに、氏の寝室があります。
    で、応接室で呑むの図が最初の写真。二科会のドンと言われた東郷青児などの作品がゴロゴロしています。そんな中で気の合う方々と呑む酒は最高。






  • 2016_09_24
    レンブラントの技法を人工知能にインプットして描かせると

    あいたたた。ついにこんな記事を書く時代になりましたよ。
    私が史上最高の画家と崇拝しているのはレンブラントであることは公言しているところです。よりによってその画家の新作ができました。↑これが作品のアップ。
    お断りしておりますが、これは既にある作品を人工知能にコピーさせたのではなく、下動画のように彼の数多の作品を分析し、彼が描きそうな人物を、彼の手法で、3Dプリンタを使用し、UVインクを13層重ねて、これまでになかった新作を描かせたものです。やったのはMicrosoftとオランダのデルフト工科大学などの共同チーム。
    少なくとも現物を見ないと、レンブラントの圧倒的風圧を再現できているかは保留にしますが、いずれにしてもここまできたかと。人工知能の作品が芸術分野で増加してくることは贖えない動向でしょう。


    • グッドマンさんのコメント
      人工知能が描いたレンブラント……パッと見は確かにレンブラントですね。 オランダやドイツの美術館でレンブラントの絵はかなりの数を観ましたが, 「えっ?これって本当にレンブラント? デッサン狂ってると思うけど……」と, 素人の私が見てもあきらかにおかしものがたくさんありました。弟子が描いて,サインだけ本人が書いたというものもたくさんあるそうなので,わたしが見たのも その中の1つだったのかもしれません。


    • まつをのコメント
      おっしゃるように当時の売れっ子画家は工房制で作成していました。外交官でもあったリューベンスはこの典型で、海外から帰ってくると、弟子が描いた上からリューベンスが主要な部分に筆を入れるようなやり方です。今の日本で言えば漫画家がアシスタントを使うようなもので、手塚治虫も顔だけは自分でみんな描いていたといいます。
      ところがレンブラント工房はここのところが違っていて、信頼できる弟子には丸投げで描かせてレンブラントがサインを入れています。つまりレンブラント・ブランドというわけです(そもそもブランド=烙印という意味です)。ですからおっしゃるように作品によっては、画家アングルの作品のように凍った動きのないポージングの作品もありますよね。レンブラントの絵の魅力の一つは生きているかのような呼吸感であるのに。
      なお、写真の『夜警』をレンブラントに描いてもらうと、今だったらいくらだと思いますか? 当時でこの絵に1,600ギルダー払われていまして、これを現代の価格に換算すると1,800万円とのこと。レンブラントは当時から売れっ子で高かったんですね。

    • まつをのコメント
      なお私が「少なくとも現物を見ないと、レンブラントの圧倒的風圧を再現できているかは保留にします」と書いた意味を補足説明しますね。このアップを観てください。晩年の自画像から。

      ね、すごいタッチでしょう。神が宿ったかのような筆跡。ためらいなし。ここまで3Dプリンタとペイントで表現できるとは思えないのです。観る者に向かってくる画面の圧倒的風圧こそレンブラントの魅力です。
      なおこれはグーグルアートプロジェクトで詳細に観ることができます。上の絵をクリックしてください。マウスを使って拡大縮小できますので、その圧倒的風圧を楽しんでくださいね。

    • グッドマンさんのコメント
      うわーっ!Googleのやつを見ると,人工知能で描かれたものがとても薄っぺらく見えます。 絵の具を塗り重ねた厚みを表現するために3Dプリンタを使用するんでしょうけど,はたして どれだけ本物に迫っているのか……実物を見てみたいですね。






  • 2016_09_23
    現代芸術を伝えるのは難しい

    どんな段取りで伝えたらいいかと思いながら、綴り始めています。
    お誘いの記事です。
    今度の土曜日、わが国の現代アートの第一人者である大浦一志先生の雲仙岳噴火災害跡地の発掘現場に見学に行きます。夕方は大浦先生も共々カバノン・バーで呑みます。参加者募集。ただしカバノンバーのキャパもあり極若干名です。電話ください。
    なにがなんだかお分かりになりにくいと思います。大浦先生は「第26回現代日本美術展」毎日現代美術大賞を受賞された紛れもない現代アートの第一人者。そんな人がなぜ島原で発掘をされているのかは、ご理解いただけるようにコンパクトに説明できる自信がありませんので、こちら(クリック)でご本人のトークをお聴きください


    • 散人さんのコメント
      昨夜、プロフェッサー大浦と飲んだ。話題は共通の友人筒井ともみ女史(映画『失楽園』、松田優作の『それから』などのシナリオライター)の発言をめぐってだ。
      筒井女史が「二人(大浦、散人)はバカなんだよ、大浦は突然島原に行って訳分からん穴掘ってるし、散人は芝居放り投げて島原に帰っちゃうし、遊び相手が二人もいなくなってどうすんの私は」と、二人をバカ者と限定し罵倒した。という筒井女史も一昨年年下の青年を引き連れ島原にやってきた。バカ二人が拘る島原はどんなとこかいな?と探りに来た。二泊して東京に帰って行った。
      それから半年後筒井女史からシナリオが送られてきた。読むと明らかに主役は筒井女史、  脇で大浦と散人が描かれている。来年秋に島原でロケするらしい。
      アベちゃんが居酒屋に入ってきた。アベちゃんは建築現場監督専門職である。アベちゃんも同席した、大浦氏とアベちゃんは見た格好は酷似している。土木作業服姿である。しかしあくまでも大浦氏はモダンアーティストであるし、アベちゃんは現場監督である。「先生(散人のこと)現代美術てなんですか?」とご本人に聞けばいいものを私に聞く、「それは芸術家がやるからアートなんだよ」  「そうですか!」とアベちゃんは何故か直ぐに了解した。アベちゃんは大人である。大人は自分の知らない世界には深入りしない習性が身についているのだ。そのほうが賢いと心得ている。




  • 2016_09_22
    小屋ブーム到来
    「小屋ブームが来ていますよ」と知人から教えていただいた。
    「無印良品が小屋を売り出してたり。まつをさんは先行ってましたね」
    調べてみると確かに、無印良品が小屋を売り出しており、昨年の11月には東京ミッドタウンで展示を行っていたことを知りました。あそこで展示会をすればブームは来ますよね。早速、無印良品の小屋のページを覗いてみましょう(クリック)。
    ジャスパー・モリソン コンスタンチン・グルチッチ 深澤 直人
    そこにあったリード文はつぎのとおり。

    • 一人でこもる。読書を楽しむ。妄想にふける。雨音を聞く。
      美味しい空気を吸う。家族と友人とこもる。
      暖炉を囲む。自然を楽しむ。普段できない会話を楽しむ。
      都会の喧騒から抜け出し、居心地の良い空間を体感してください。

    うまい。そのとおり。さすがにプロが作ったサイト。テキスト、サウンド、デザインとも見事なものです。価格は300万円以上。けれど小屋自体は問題を抱えています。3人のデザイナーの手による商品なのですが、いずれのデザイナーもわが国の高湿多雨の自然の中で小屋暮らしを楽しむ経験をしていないことが伺えるデザインです。ノー天気。以下、ふらりと出向く小屋として、その問題点を挙げます。

    1. 防犯に無防備。ガラス剥き出しでは話になりません。グルチッチ以外の小屋は雨戸を付けることになりますが、深澤の作品にはそのための戸袋取り付けスペースもありません。
    2. 梅雨時期にカビだらけ。防犯上壁面を覆うことになります。すると光が差し込まない闇の空間になりカビだらけになります。同じような理由でミニログキットもお勧めできません。あれは多湿でない北欧用製品。
    3. 台風の時の危険。グルチッチの小屋は吹き飛ぶ可能性あり。モリソン、深澤の小屋はこのままでは落ちてきた枝でガラスが割れます。

    記事を読むと深澤小屋が一番人気だといいます。購入した人は大変でしょう。この小屋を選択する人は、そもそも自然の中でキャンプ以上・別荘未満の生活をするという事をお分かりでない人であることの証。えらい目に会っていると推察します。
    私の小屋は上記の問題をクリアするため、外壁はガラス窓を覆う構造。屋根にポリカーボネートライトの明かり取り。一から手作りです。
    なお、日本で購入できる小屋はこちらをご覧ください。その際に上記視点で見るとアウトが見えてきますよ。






  • 2016_09_21
    カバノン・バー
    下写真のように例年9月にオープンしていたカバノンバー。今年はこのベストシーズンにまだ行けていませんね。
     時は過ぎていく。
     肉体は,確実に老いていく。
     抗いえぬ事実だ。
     だからこそ人生を楽しもう。

    2015_09_22


    2014_09_14


    2013_09_24






 
 
   
 




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