2006.4月
ぬぼ〜っと昼下がりの散歩を楽しんでいたゆきをの頭に『客と一体になる道を探せ』と、宙から指令が来る。
参加型の模索を始めて意外と直ぐに『選択肢の概念』に思い当たる。
首脳陣(ヨヲスケ・待山)ウンザリしつつもゆきをが気に入りそうでハードルの低いネタを出し合う。
→低さがバレた端から却下される運命。→抗えずw
2006.5月
推理物に的を絞りプロット立ての為連日会議が続く。
三人の予定も(主に待山が)中々合わずゆきをの血圧を上げる。
会議会議又会議。他の面子は放っておいて会議ばかり。
たまに育未が探りを入れてくるが、あくまでも秘密裏に会議。
→何故ならいけてる状態まで行かないと格好悪いからw
全く纏まらず、見通しは暗い。
2006.6月
ようやく粗すぎる筋が三分の二(朝霞)上がる。
待山が推理部分を作り始める。
平行して全体のプロット作りの為、時間があればあるだけ会議。
相変わらず見通しは暗く、三人の中では常に「もっと楽な道があるのでは?」という問い掛けが…。
言ったら負けなのでやたらと前向きに考える。←間違っている。
2006.7月
ようやく朝霞ルートが形になってくる。(なってきた気がするw)
起こる出来事をカード化し、フローチャートを作る。
台本が半分くらい出来た気になる。←間違っている2
三人がお互いを褒め称えていた時、小酒井から連絡が入る。
小酒井「亜衣子…受験じゃね?」
ずっこけ三人組「あ!!!!!!」
一生に関わる問題なので進行中のネタを来年に回し、繋ぎで出来る事を考える。
その間にヨヲスケが執筆する運びに…。
2006.8月
稽古にも準備にも時間がかけられないことを思い、流行の『朗読公演』にチャレンジすると決定。
しかし素人の朗読を誰が聞きに来ると言うのだろうか…?
更にゆきをが『参加型』にこだわり、連日会議の結果『体感』をキーワードに、題材とトータルイメージを絞る。
2006.9月
体感し易く著作権の発生しない題材を探す為、手分けして青空文庫を読み漁る。
ヨヲスケは一般的に広く知られている物に、待山は夢野久作にこだわる。
(ゆきをは読みやすい物担当w)
好みが全く違うため間口は広いが誰も歩み寄らずにまとまらない。
2006.10月
悟りを拓いたゆきをが新宿の某喫茶店にて腹をくくり、待山の好きな「夢野久作」とヨヲスケの好きな「エドガー・アラン・ポー」の二本柱と沙汰を下す。
ゆきをは早速出演者交渉に入り、他二人はこの不思議な縁のある二人の作家をどう料理するかに取り掛かる。
朗読公演の為声優陣には敷居が低く感じられるのか、かつて無いほど出演交渉がスムーズに進む。ゆきをにんまり。
出演者は一年後に予定しているミステリー公演も視野にいれて声をかけた。
2006.11月
稽古が始まる。が、声優陣の朗読のテクニックに私達素人が追いつけず上手くいかない。
ゆきをがイラッとするのを横目に、待山が新しいタイプの朗読を造り始める。
豆のシーンはピンのため温存(後回し)され、本人がやたらと不安がる。
客演のキヨヒロに大道具のギミック全てが丸投げ状態になり、申し訳ないと思いつつ放任。
2006.12月
年が明ける前になんとか形にしたく、強引な通し稽古を始める。
が、豆はまだ温存(後回し)される。
キヨヒロのテンパリが酷くなり始めたので一緒に考えてあげる(?)が、
どうもゆきをが思いつくものは大掛かりになり過ぎるようで上手くいかない。
タイミングも悪く金でも解決できない為、手間をかけるしかない。
キヨヒロ、カタログショップ「ハンズ」に通う日々。
2007.1月
年明け直ぐに大道具叩き。小道具はいつものごとくヨヲスケが夜なべ。
公演前の彼のハンサムっぷりには誰も勝てないような気がする。
『まごころ18番勝負第7回公演 インソムニア』
狙いまくった体感部分が好評でまごころ始まって初の「シリーズ化希望」の声が多数寄せられる。待山にんまり。
静かな手ごたえを感じつつ、休まずに会議を始める。
まごころ18番勝負
第7回公演
『Insomnia』
原作/エドガー・アラン・ポー、夢野久作
演出/待山佳成
脚色/まごころ18番勝負
出演/
中村友音
小林博之 門田幸子
宮本克哉 山口清裕 川原元幸
島ゆうこ
舞台監督/小林博之 音響・効果/待山佳成 音楽/待山佳成
照明操作/小酒井惣平
メイク/小町幸乃 制作/岩崎育未
会場/北池袋 新生館シアター