こちらは、みな☆みなさんからいただいた素敵なレポートです。
茂森あゆみ・市村正親の「星の王子様」を観て。
☆後では語れないから:
この公演で感銘を受けました…それは「へび」です。素晴らしいの一言では足りません。
「へび」は難しい…そう思って観に行きました。その「へび」は「へび」らしい「へび」でした。
全身が「へび」でした。心もきっと「へび」になっていたのでしょう。彼女は「へび」でした。
何回観ても「へび」でしょう。「へび」ににらまれたかえるじゃないけれど、かたまりました。
かたまって拍手をしなくてはいけないなんて…でもすごかった。「へび」に憑かれました。
☆王子様への旅:
7月30日(日)新国立劇場(中劇場)へ出かけた。昨年12月にバレエ「シンデレラ」以来だ。
相変わらず、水を使ったアトリウムじゃないな?なんてんだろ?…が涼しげ。冬は寒かった。
10000円もするS席を割引で購入した。随分前なのでいくら安くなったのか忘れている(汗;;;
単身の方は、10000円であっても一度であれば踏ん切りの付く価格だけど、親子3人となると
かなり高価なもの。この夏はこれだけだぞ…という思い切りがないと買えないのであーる。
劇場の中へ…年齢層も何も、ほとんどが家族で来ているような気がする。喉が乾いた…という
ぐずりに負けて「オレンジジュース」購入500円なり。実は、別カウンターで販売していた「夕張
メロン」ジュースを食してみたかったのに…あの、オレンジに白を混ぜたような色の…美味しそう。
席を探す…おお、思ったよりセンターであーる。14列36〜38番はてっきり端かと思ったのに。
生協のチケットセンターもばかにならないな。もう少し前がいいけど許しておこう。隣の席の家族、
子供が3歳?くらいなのかな。いくら主役が「茂森あゆみ」おねーさんだって、これはれっきとした
ミュージカルなんですよ。観ていられるのでしょうか?自慢じゃないけど、家の子のように鍛えて
いないとつらいんじゃ?なんて思いながらも1ベルを待ったのでした。
☆王子様の世界:
1ベルから開幕まではドキドキ…オーケストラボックスが照らされています。音楽が鳴り始め…
おおー、これってば家の娘が出たミュージカル(サカモト・ミュージック・スクールの公演)と同じ
ようなサウンド。なんとなく懐かしい。まず目を引いたのが傾いた舞台。傾斜があるせいか?
奥行きの感じ方が違う。斜幕の使い方とつり下げた幕というか布というか?とっても流動性が
感じられる演出だ。素晴らしい〜。ダンサーの衣装もかなり凝っているな…うんうん。
市村正親さんの登場。小柄だが細かい演技が素晴らしい。よく見えない表情も見えてくるよう。
セリフ一つがくっきりと耳に届く。少々、飛行機の機体を照らす光源の不足を感じてしまう。
いいのかな?なんとなく、その細かい動作とかをしっかり観たいのだけど…関係ないのかも。
王子様の登場。あゆみおねーさんだ!王子様になっても、見た目はあゆみおねーさんだ!で、
まず感じたことは王子様らしい声を作っていたこと。たしか、普段のあゆみおねーさんは、もう少し
声が高い記憶がある。でも、舞台に出てきたのは王子様だった。練習したんだろうな〜と感心。
バレエ経験のあるあゆみおねーさんは、ぶたいでもピシリとしていて線が細く縦に長い…(^^)
白い衣装だから、周りの暗めの演出のなかでもひときわ目立つものになってくる。なるほど…
その時少しだけ暗めの演出の効果を感じたのでした。照明もしかり、背景の細かさの中に立つ
王子様はとても淡泊でかつ引き立って見えました。
セリフから歌へ〜〜〜、ううーん、、、ちょっと残念です。ほんの少しだけれど残念を感じました。
あゆみおねーさんの歌が歌えていないんです。王子様の声と、あゆみおねーさんの歌の声は
やっぱり違うのでしょうか?語り〜歌〜語りのような部分は、上手く歌になっていないような?
それでいいのかもしれないのですが、わたしとしては、もうちょっと歌って欲しかったのでした。
かなり飛んで「花」…きらびやかな色ときらきらとした光の中で、とても生えて美しかった。
ちょっとマイナーになってしまう音取りも、ヴィブラートによってきちんと音程におさまるところなんか
たまらない花の魅力を醸し出していました。自分はマイナーな音取りする人苦手なんですけど、
この方は別。なんだか魔力に飲まれる感じでよかったです。
なんだか、ひとりづつ解説していくときりないですから、だっていろいろ出てきたんだ。
いろんな人間が出てきたんだ。人間じゃないかもしれないけど、人間だったような気がするよ。
「きつね」はきつねらしかった。なんか、せらみゅのあにきのようなきつねだった。
声がいいというか、演じるのが上手いというか。説得力があるきつねだった。
あの場面で、光りんご…が綺麗だった。観た人にしかわからないけど、光りんごね。
渡り鳥とか、バオバブとか、人間以外の生き物は全身タイツじゃないけれど、顔以外が
隠れている衣装だったような気がする。頭の先から足の先まで衣装が…くるまれていい感じ。
家の長女は踊りになると真剣だった。バレエの発表会で自分が舞台に出たばかりだったせい?
踊りと衣装の関係をなにか感じ取ってくれたのだろうか?勉強になったのだろうか?
その中で一緒に王子様もちょっと踊った。もっと踊って欲しかった。でも踊っちゃだめなんだ。
王子様じゃなくなっちゃうから、動きが同化しちゃいけないんだ。…あゆみおねーさんの踊りも
少しは観たかった気もする。もしあるなら別の舞台に期待しよう。
王子様に戻ってきた(^^;王子様は第2幕になると、あゆみおねーさんと融合した。
素晴らしい歌声を聞かせてくれた。そう、わたしの観たかった王子様はこれ!
でも、あゆみおねーさんに傾いてる?なんて判断がすっかり付かなくなっていた。
この王子様ワールドに引き込まれていた。語る声も歌う声も王子様としか思えない。
☆そして別れ:
最高のラストだった。観客がみな舞台に吸い込まれていくように…。ここは語るまい。
みんな、それぞれの想いをこのラストシーンに………………………………………………………
☆最後じゃないと語れないから?:
音楽を(一応)勉強したわたしが感じたこと…表現することばが見つからないのだけれど、
なんといおう「改:久石譲」みたいなサウンドだった。久石譲を好きなだけにほめ言葉として
受け取って欲しいのだけど…似ている?はダメかも。簡単に説明すると、ピアノの分散和音とか
音列とか、コード進行とか、音使い、、、いろいろあるんだけれど、似た雰囲気を醸し出していた。
音楽を担当した方については失礼な表現だと思う。自分も(実は)作曲専攻してたんだけど、
卒業作品のスコア譜をとある先生が見た時、「××△○と音面が似てる」と言われショックだったし。
そうそう、ティンパニに使い方とかね。とっても好きなんだ。なんというか、内側からわいてくる
ような盛り上がり方が。たまらないのです。言葉には言い表せない部分を音で持ってくるっていう。
中音部のコードにのせて、ピアノの分散が上の方で鳴っているのもいい感じ。ってわけわかですか?
☆お許しください:
あくまで、個人的な感想です。万が一、ここで傷ついた…なんて方がいたらこっそり教えて下さい。
みなさんもそれぞれに感想ってお持ちかと思います。だからお許しください。
これからも、素晴らしい舞台に出会えますように…おしまい。