Fraser-Brunnerが記載したオリジナルのC. brevirostrisは、鑑賞魚として得られたものであったため、タイプ産地はベネズエラのオリノコ河という以上に詳しいことが分かっていません。写真は2007年5月にベネズエラのオリノコ水系下流産として、プライベート便で入荷した個体です。セミロングのタイプも同時入荷しました。
また、スリナムのサラマッカ河を産地とするC. wotroi (コリドラス・ウォトロイ)Nijssen & Isbrucker 1967を、Nijssen & Isbruckerは1980年の論文でC.brevirostrisのシノニム(異名同種)という扱いに落としていますが、論文中では根拠が述べられておらず、このようなメラニスチウスタイプのグループの分類については、まだまだ詳しい検証の余地があると思われます。
C. melanistius(メラニスチウス)との違いは、こちらの方が吻が短いこと、体側のスポットが大きめで顔には入らないこと、尾ビレにバンドが入ることがFraser-Brunnerによって記載の際に指摘されています。コロンビアのオリノコ水系上流域に生息するC. delphax(デルファックス)と一緒に入荷するメラニスタイプのショートノーズがいますが(「sp. ショートノーズ・デルファックス」として売られることもあります。)、それらの個体群とこのC. brevirostrisは、やはり同水系ということもあって非常に良く似ています。 |