Elwin, 1939の原記載論文では、ホロタイプ標本の産地は不明なまま、伝聞でアマゾン河のテフェ産?(マナウスから西に約450km)と言われていましたが、その後、Nijssen
& Isbrucker, 1986の論文によって、ブラジル国境に近いペルーのLago Matamata,
Rio Yavari systemというように産地が限定されました。現在輸入される多くはペルー産の個体群です。
他にも同じくアーチ模様をしたコリドラスが、コロンビアの南部や、ブラジルではネグロ河上流(スレンダー体型の「ネグロアーク」)、プルス河上流(ロブスタスと同地域に棲息する大型の「スーパーアーク」など)、アクレ州など、広範囲に分布しています。いずれも良く似ていながらも、体型等で地域的な違いが見られる点が興味深いところです。
※私が確認した限り、厳密にはですが、アルクアータスのホロタイプ標本個体は、稀にコロンビア便で入荷があるようなセミロングノーズで吻端に向かってアーチバンドが入るタイプのようにも見えます。
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