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Let's Enjoy Corydoras !


C. albolineatus
Knaack, 2004 (C56 in DATZ)
C. アルボリネアータス)



Type locality

産地 ブラジル〜ボリビア:パンタナール北
その他の通称 「sp. シングエンシス」


 う〜ん、この名前まだしっくりきません。この写真の種のことを指していると思うのですが、2004年にKnaack氏によって学名が与えられたばかりです。何故しっくりこないのかというと、お店ではほとんどの場合、「シングエンシス」という名前で販売されているコリドラスだからです。和書・洋書に関わらず、コリドラスを紹介したほとんどの一般書籍でも「シングエンシス」と紹介されていますし、そう信じてしまいますよね。でも違うみたいです。

 学名として記載されているC. シングエンシス(C. xinguensis)は、その名の通り、シングー川上流の支流で採集されているのですが、この写真の個体群はグァポレ川辺りからボリビア領が産地だということです(DATZのC-numberではC56。Aqualog Extra, Corydoras: All C-Numbersを参照)。本物はずんぐりとした体型ですが、こちらは体高が低く、体が細長いのが特徴です。要するに、模様は似てるけど産地と体型が全く別のコリドラスに「シングエンシス」という名前が割り当てられていたということになります。アルボリネアータスは、最近ついたばかりの名前で認知度も低いですし、これからもしばらくは「シングエンシス」という呼び名で流通されるのかな〜と思います。
 
 余談ですが、一般向けの本とかで写真は出ているのに実物とはちょっと違うかなということって結構良くあるような気がしますので、「このコリの名前は何?」と聞かれても、具体的にどのような答えまで求められているかも分からないと、「流通名(商品名)では○○なんだけど、学名では■■かな。」なんてこともあります。流通名は入荷の経路でいろいろと変わったりしますし、だからなかなか簡単には答えにくかったりもします。そうそう、「ちゃんとした名前で売らないお店はダメだ。」なんて思わないでほしいです。私は必ずしも商品名=学名である必要はないと思っています。だって、実際に原記載通りの本物かどうか検証するのは簡単なことではないですし、それに、例えば100年以上も前の記述とスケッチだけが残された種を同定するのって、研究者でさえ困難だと思います(これをやっていると、たくさんのコリドラスが多分よく分からないから「名無し君」や「似た者君」になってしまいそうです)。結局、趣味の範囲では何をどこまで知れば納得できるかという個人の基準次第の話しですし、それぞれのスタンス(信念?または自己満足?)で気に入った呼び方をすればいいのではないでしょうか。それが学名とは異なった通称でも飼育者が愛着を感じるならかまわないと思います。

 話しがそれてしまいましたが、こういった全身スポットの子も結構かわいいです。白砂が似合いますね。点々系のコリって、ほとんど一緒じゃないの〜ってのがいろいろといますが、見た目の可愛さは一緒でもお値段がぜんぜん可愛くない子もいたりなので、全部好きになってしまうと大変です。この子は経済的にも家庭にやさしいのでほっとしています(笑)。

(2005年4月14日, かずみ&TA)

近年記載されたアルボリネアータスのタイプ産地はボリビアですが、ブラジル側からも輸入されています。パンタナール産のポリスティクタスに混じって入荷することもあります。


■関連ページ
コリドラス・シングエンシス(C. xinguensis, Nijssen, 1972)についての補足説明

販売名「アルボリネアータス(アッパーシングー)」
2007年7月入荷
写真:コリマスターさん



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