Let's Enjoy Corydoras ! >> 写真紹介 >> C. sp. "C128" or "プルス・レオパード"

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C.
sp.
(C128 in DAZ or プルス・レオパード) (C. sp. cf. leopardus Myers, 1933)




※右奥は、C. sp.("ダイジョウブダエ")、左手前のセミロングノーズは、C. sp.("C128" in DATZ)と思われる(Fuller and Evers 2005: Identifying Corydoradinae Catfish, p.342参照)コリドラスです。いずれも未記載種で、正式名称はありません。今回の販売名は、「コリドラスSP」でしたので、いわゆる名無しコリです。
 一見、ペルーの「ダイジョウブダエ」のセミロングタイプにも見えますが、「C128」はブラジル・ロンドニア州(フマイタ近郊マデイラ川)とのことで別産地になるようです。(「プルス・レオパード」で入荷することもあるようです。むしろ「フマイタ・レオパード」の方が良いような気もしますが・・・)ただし、この産地であれば、「ダイジョウブダエ」の生息域と同じマデイラ水系の下流に当たるため、関連が興味深いところです。マデイラ水系の上流部(ブラジル・ロンドニア州およびマットグロッソ州からボリビア領辺り)には、体が茶色くてスポット系のコリドラス(ステルバイ、シミリス、カウディマキュラータス、ハラルドシュルツィなど)が多いように思います。そういえば、タパジョス、トカンチス、アラグアイア上流も、茶色スポット系が多いような…
 C128と呼ばれるコリドラスについては、前々からポツポツと入荷が見られた種(大抵の場合は、「ロングノーズ・ジュリー」または「レオパルダス」扱い。場合によっては何故か、「sp. アクレンシス」という商品名が付けられることもあるようです。記載されているアクレンシスとは全くの別種ですが…)だとは思われますが、月刊アクアライフ2006年3月号113ページの「今月の注目魚」でも、コリドラスの一種(Corydoras sp.)として紹介されています。吻端だけ少し突き出たようになる形質が特徴的です。
 近年になって記載されたばかりの、ボリビア産のコリドラス・イスブリュッケリー(C. isbrueckeri Knaack, 2004)にも良く似ていますが、イスブリュッケリーの場合は胸ビレ、腹ビレが、やや黄色に染まるという特徴があり、ハラルドシュルツィーをブラックトップにしたようなタイプとして見ると、分かりやすいかもしれません。その他、C128の場合は、イスブリュッケリーと比べたらジャンクションラインが明瞭(体色が薄くなった時に鮮明。ジャンクションの上下が比較的広いスペースで無色になる。)という点や、吻端の形状などで差違が感じられますが、産地的にもそう遠くはないため、このような似たもの同士の相関関係が、アマゾンの奥深さでもあって、コリドラスを見る面白さなのかな〜と思ったりします。

(2006年2月20日, TA、2006年5月28日追記)



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