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「矢祭もったいない図書館」

昨日13日「サンデープロジェクト」後半で「矢祭もったいない図書館」のことをレポートしていた。町は建物は一億円予算で図書購入費はゼロ円。町所有蔵書のほかは総て図書は寄贈により送料も寄贈者負担。準備と運営は町民ボランティア。外部の図書館関係者からは非常識と猛烈な反発があった。根本町長は「三万冊も集まればいい」と考えていたが、結果的に約40万冊(昨年6月現在)が集まった。若死にした息子の蔵書を役立てたいと父親の想いとか寄贈の動機は様々だ。確かな展望があったわけではないが始めてみないと分からないものだ。図書館専門家による推薦図書館4候補にも選ばれた。グランプリにはならなかったが、それで充分だとボランティアたち。新図書館には寄贈者全員の名前が刻まれ、貸し出しは町民以外誰でも借りられる。これをもって文科省が様々な図書館規制をするようでは困るが色々なあり方があっていい。
 01年「合併しない宣言」した福島県矢祭町は、ユニークな施策を展開し注目されてきたが、つい最近では町会議員費を日当制にするとの報道もあった。根本町長はその後退職したが、まさに「一人でもやる、一人でも止める」を貫いてきた。
 同時進行のNHKでは「ご近所の底力」で限界集落を取りあげていた。コマーシャルの間覗いたに過ぎないが、ここでも一人の創意が共感の輪をつくり、過疎を生き抜く「底力」となっている。別の番組のことだが、童話「ごんぎつね」の作者の故郷を創作当時の彼岸花の景色を取り戻そうと、当時を知る老人がせっせと球根を植え付ける。その行動の輪は広がり堤防は彼岸花が咲き乱れるようになった。
 NHK番組では限界集落をめぐり「水源の里条例」を施行した四方綾部市長の発言もあった。同市は大本教弾圧の体験をくぐり、戦後は「世界連邦」の発信基地でもある。四方市長はむかし、名古屋で「死の商人」三菱をたった一人で告発していた人で、その頃三菱一株主運動などもあった。詳細は省くがイスラエルをめぐる問題で批判もあったが、この人も「一人でもやる一人でも止める」を貫いている。

 08/01/14 W
反戦・反基地ブログ