集会・行動案内 TOP
 
国際反戦デー京都、ミニレポ

10月14日の大阪城野音での集会に続き、21日、京都円山公園野音で「このままでええの!!反戦共同行動in京都」が開催され約1000人が参加した。小泉・ブッシュ京都会談の抗議集会以来、久しぶりに京都は燃えた。引き続き、明24日には大阪扇町公園で、新テロ特措法反対集会(18:30〜大阪平人センター)が予定されている。

 「ライラカリド」--もう忘れかけた名前を歌い込んだパンタの演奏。「生きさせろ」の雨宮処凜さんはインタビューのかたちで淀みなく話す。「ワーキングプア」「プレカリアート」--。岡真理さんは、「パレスチナには路上生活者はいない」と
言い、来日した彼らがもっと驚いたのは、路上生活者に対する一般の「無関心さ」だと言う。小さな子どもから家族ぐるめの、まーちゃんバンドの沖縄民謡のあと、新参議員となった山内徳信さんの報告、辻元清美さんの報告、沖縄辺野古から安次富浩さんの報告と続く。
 連帯あいさつでは、このところ報道が続く「ウトロ」からアピール。無策の京都府への要請を訴える。ほか在日無年金訴訟、「心の教育」、反原発、東京から、地元京都からなどアピールが続いた。この後、集会宣言があり最期に趙博さんの指揮でインターナショナルを合唱しデモに移ったが、用事があって中座する。

 会場近くに異常なほど公安私服があちこちにたむろしていた。会場に入ると「9条改憲阻止の会」の桃太郎旗が目立った。「百万人署名」もあるが「ははあ、これだな」と思った。「阻止の会」は小川登さん(元桃大社会学部部長)らの呼びかけで昨年6・15集会(日比谷公園、約2000人)を契機に発足した。
 この日「東京から」として同会事務局の蔵田計成さんが報告し、会場の小川さんら約20名参加が紹介された。小泉政権のもとで加速する改憲動向に対し、教え子から「先生はどうしますか」との年賀状の添え書きが動機だったという。
 小川さんをはじめ賛同者は、かつての60年ブンド活動家や全学連の執行メンバーなど70歳前後だった。そして当日実行委員会代表の仲尾宏さんもその一人だった。
 60年代後半のベトナム反戦や全共闘世代とは少し前の世代で、彼らにとって小泉を後継する安倍は岸の孫、「岸を倒せ」は「安倍を倒せ」「その後継を倒せ」と、年金生活に安住せず、ここ一番ということであろうか。
 公安私服にしても、もはや60年安保や当時の活動家を知る上司はいない。しかし「仕事」をしないと予算が削られ、出世コースの公安にとって死活問題である。京都・兵庫・大阪などそれぞれグループとなり「顔見聞」やら、かつての過激派の「大物」たちが、何か起こすと待ちかまえているのだが、非暴力主義標榜の「阻止の会」には「期待はずれ」となろう。
 挨拶した辻元清美議員は「阻止の会」を意識してか、「60年安保は生まれたばかり、70安保は小学生だった」「大先輩よ、あと一花咲かしてください」とエールを付け加えた。   

07/10/23 w







反戦・反基地ブログ