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元朝日新聞記者 植村氏を応援しよう!

皆様

◆元朝日記者 吉竹

朝日問題に関心をお持ちいただき、有難う御座います。今、味をしめたパッシング

勢力による攻撃がますます、激しさを増しています。JCJフラッシュ2402号(10

3日)には、攻撃にさらされている元朝日記者、植村隆氏の訴えが次のように掲載さ

れています。私は「負けるな北星!の会」の呼びかけ人の一人になってもいいこと

を、植村氏に伝えておきましたが、ぜひ、皆さんの応援もよろしくお願いします。

http://archive.mag2.com/0000102032/index.html

 

「み な さ ま

 

私は元朝日新聞記者で、札幌市に住む植村隆と申します。この3月まで、朝日に在

職し、55歳で早期退職しました。現在は北星学園大学(札幌)の非常勤講師とし

て、週1回金曜日に留学生対象の「国際交流講義」を担当しています。

 

北星の非常勤講師は今年で3年目ですが、この5月から大学に「売国奴・植村を辞

めさせろ」などと私の解雇を求める電話やメールが相次いでいます。「辞めさせない

と学生を痛めつける」と書いた脅迫状も送られて来ました。大学付近での街宣行動も

ありました。

 

私をとりまくこの異常な事態は1月末から続いています。私は函館支局長をしてい

た昨年12月、神戸松蔭女子学院大学の選任教員公募(メディア分野担当)で採用さ

れました。しかし、1月末発売の週刊文春が「『慰安捏造』朝日新聞記者がお嬢さま

女子大教授に」という記事を掲載しました。私が1991年に書いた元朝鮮人従軍慰

安婦の記事について「捏造」などと誹謗中傷したものです。

 

これがきっかけで、ネット右翼たちが「捏造記者をやめさせろ」などとするメールを

松蔭に大量に送り付け、抗議の電話をかけてきました。こうした威嚇に大学がおび

え、私は大学幹部たちから「大学に来ないでほしい」旨の説得を受けました。大学幹

部たちは「捏造などしていない」という私の説明を一切聞きませんでした。私は、こ

うした大学幹部たちの対応に非常に失望しました。しかし、大学もまた被害者である

と考え、教授就任を辞退しました。

 

ネット右翼は、松蔭での「成果」に味をしめ、今度は北星攻撃を始めています。8

月5日付の朝日新聞は特集紙面で、植村の記事には「事実のねじ曲げない」と報道

し、捏造を否定しましたが、いまなお北星学園大学へのネット暴力は続いています。

慰安婦問題を署名入りで書いたことや、妻が韓国人で韓国の太平洋戦争犠牲者遺族会

幹部の娘ということもあり、慰安婦問題を否定したい勢力の格好の標的にされている

形です。

 

北星学園は戦後50年の1995年に、「戦争で、アジアの人々に与えた多くの被

害・苦しみを痛感し、その責めにこたえていくことが、ともに同時代に生きるものの

責任と考えます」とする平和宣言を発表し、平和と人権を大切にする学園として歩ん

で来ました。私はその精神に共鳴し、講師を続けてきました。いま、その平和宣言の

精神が問われる事態になっています。相次ぐ嫌がらせで、北星学園大学の事務当局は

疲弊しており、「植村氏には辞めてもらいたい」という意見が出ています。

 

「大学の自治、学問の自由を守れ」「植村氏を辞めさせることは、平和宣言を取り下

げることだ」と声をあげてくださる教員や理事の方もいます。しかし、学長や理事長

がどんな決定を下すのかは、わかりません。このままでは来年度は講義を持てない可

能性があります。10月下旬にはその結論が出ます。何とか非常勤講師を続けたいと

思っています。

 

こうした中で、大学や私を支援してくださる方々が、北星学園大学を応援する団体

を結成すべく準備を進めています。団体の名称は「負けるな北星!の会」(略称マケ

ルナ会)と言います。北星問題を全国に発信し、大学を応援し、植村の講師継続を実

現するさまざまな活動を推進しようと考えています。北星がネット暴力に負けてしま

ったら、ネット暴力がますますこの社会に広がることになります。それは民主主義の

崩壊にもつながります。ぜひ、北星でネット暴力をくい止めたいと思っています。

 

現在、同会の呼びかけ人の依頼作業を進めており、元共同通信編集主幹の原寿雄さ

ん、元東京大学新聞研究所教授の桂敬一さん、法政大学教授の山口二郎さん、東大教

授の小森陽一さん、北大准教授の中島岳志さん、北星学園大学教授の小野有五さんら

の内諾を得ております。

 

みなさまには、もし可能であれば、マケルナ会の呼びかけ人になっていただけない

でしょうか。お忙しいところ、恐縮ですが、ご検討していただけませんでしょうか。

 

ネットでの攻撃は私だけでなく、家族にも向けられています。高校生の娘も顔写真

をさらされ、「売国奴の娘」などと書かれています。また、息子と人違いされた息子

の高校時代の同級生も顔写真が掲示され、悪罵を浴びせられています。娘や息子の友

人の無念を思うと、悔しくてなりません。しかし、負けるわけにはいきません。

 

この問題が週刊金曜日(9月19日号)で報道されると、全国から北星学園大学を

応援するメールが増え始めました。そうした応援に私も勇気をもらっています。マケ

ルナ会はこうした活動をもっと盛り上げようと計画しています。みなさまに呼びかけ

人になっていただければ、さらに運動が広がると考えております。ご検討、どうぞよ

ろしくお願いします。

 

2014年9月28日

北星学園大学非常勤講師・植村隆

電話090・8694・3342

ファックス011・351・1964

メールアドレス uemura1958jp@yahoo.co.jp

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