日出生台、グァム等で日米共同演習
◆10年ぶり、日出生台で12日間 10年ぶり第5回目となる自衛隊と米軍の共同演習が、今月19日から8月30日まで、 大分の日出生台演習場で始まった。参加したのは自衛隊4師団第41連隊(別府)の1 個中隊約300人と、第3海兵師団戦闘攻撃大隊の1個中隊約300人。 報道発表によれば小銃・重機関銃のほか迫撃砲や榴弾砲。74戦車や水陸両用戦闘 車。輸送ヘリや攻撃ヘリ等の航空機などの装備が含まれる。これらに対して地元の 浦田龍次さんらローカルネット大分・日出生台は、抗議行動をおこし、監視小屋か らの監視を始めている。
◆米軍アジア拠点、グァム・テニアンで37日間 今月21日から来月9月26日までの37日間、陸上自衛隊と米海兵隊が、米軍アジア 軍事戦略拠点のグァム・テ二アン島で日米共同演習が始まった。参加したのは陸自 西部方面の沖縄第15旅団(昨年混成団から旅団編成)と佐世保の普通科連隊(西部方面 直属部隊)の約40名と、沖縄駐留の第3海兵遠征隊約2000人。 これまで自衛隊(佐世保普通科連隊等)は、米国本土演習地で水路進入・島嶼奪回 作戦の特訓を米軍エキスパートから度々うけてきた。島嶼が2500以上もある西部方 面隊はこれらの演習を続けているが、今回のように実際に奪回・上陸作戦に加わる のは初めてだ。 米海軍佐世保基地には、エアクッション揚陸艇やへりを搭載する強襲揚陸艦が配 備(揚陸艦等5隻)されており、演習参加隊員はこれに乗り込みへり・揚陸艇・ボー ト等で上陸作戦・救出作戦を行うとみられる。 中国メディアは、日本の防衛省幹部が「尖閣諸島に中国軍が侵攻し、奪還する事 態を想定している」と語ったとする「産経」報道に注目する。これらに対する中国 政府の公式見解はないが、尖閣諸島への中国人上陸事件直後のことでもあり、時期 的にもこの演習は挑発的で危険と言うしかない。
2012/08/26 W
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