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「誰も知らない基地のこと」ドキュメンタリー映画のご案内

大阪では六月中旬以降、十三の「七芸」で上映予定。


4月7日より上映。初日イタリアの若手監督二人(いずれも30歳代)のトークがあった。
2007年イタリアで起こった基地拡大への反対運動をきっかけに、そのなぞを探る旅へ。
取材基地はビチェンツァ(イタリア)、ディエゴ・ガルシア(インド洋・イギリス属領)、
13:37そして沖縄普天間、辺野古、高江村へ。
基地の騒音、兵士が起こす事件・事故に苦しむ住民と横暴極まりない米軍関係者の住
民を見下し、蔑んだ発言。
「なぜ、世界の国々は、いまだに米軍基地を受け入れるのか?」
その疑問に、実は軍事基地による新たな植民地支配を進めているという事実を突きと
める。
「戦争のためにあったはずの軍事基地が、軍事基地維持のために戦争をするようにな
った」と明解な分析をして見せる。
日本政府は「抑止力」としか言えぬ、そこをえぐって見せる。

具体的に話が進む、
・米軍基地は世界38カ国、716の基地に、25万人の兵力。
・米軍一日の消費原油量はスェーデン一国の一日の消費量に相当する。
・オバマ政権下の国防費はブッシュ政権を超えた。
・植民地支配に替わり米軍基地ネットワークが張り巡らされ世界を支配する構図。
 基地共に進出する米国企業群の姿。
・米国の「軍産複合体」が、次々と敵をつくり戦争を仕掛け、軍備拡大していく
 脅威。北朝鮮、イランはじめ緊張が高まる状況を大歓迎する。
 アイゼンハワー大統領ほかの大統領が過去その危険性を指摘してきた事実。
・なぜ沖縄はじめ軍事基地周辺で殺人事件やレイプが繰り返されるのか、その
 必然性を証言する元兵士。
・世界各地で米軍基地反対闘争が繰り広げられ、それらが弾圧されている状況。
・自分たちの土地を取り戻すため、闘い続けるイタリア、ディエゴ・ガルシア、
 沖縄普天間、辺野古、高江村に住む人々の姿。

等々から 核心が見えてくる、すなわち、
米軍基地の増殖・増大を生み出しているのは、軍備と軍事予算を食い物にした
「軍産官学複合体」によって供給されるエネルギーだ ということが。

「誰もしらない・・・・」という意味が分かってくる。

わたし自身も沖縄の普天間、嘉手納、辺野古周辺を巡り、
今回はこのドキュメンタリーを見て新たに見えてきたものがたくさんあった。

監督
エンリコ・パレンティー & トーマス・ファツィ 2人とも30代。
上映: http://www.imageforum.co.jp/theatre/

参考:ディエゴ・ガルシア
イギリス政府によって、島全体がアメリカ合衆国に貸与されている。インド洋にある
アメリカ軍最大の拠点であり、湾岸戦争やアフガニスタン攻撃、イラク戦争の際に、
爆撃機B-52、ステルス爆撃機B-2などがここより出撃した。
住民は全員島外に追い出された。軍事基地があり危険という理由だ。しかるに一方で
は島が絶好のリゾートであることを米国本土で宣伝し兵士を集めている。


2012.04.11 W

反戦・反基地ブログ