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20日、「朝日」の「動く極東」記事

昨日2月20日朝日新聞レポート「動く極東」から、ヤマサクラに関連する記事を以下に抜粋します。

●動く極東 序章
 ◇ロシア、軍拡中国を警戒
 ◇安全保障 枠組み変化【ロシアの警戒】
 ◆中朝にらみ 進む協力【日米韓】
 ◇中ロへ同時に接近  【北朝鮮】
  ※極東地域の各国の軍事力、絵図と写真(省略)
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◆中朝にらみ 進む協力 【日米韓】

 赤(敵)軍が日本の某所に上陸。青(日米)軍はこれを撃退せよ-。
 1月24日から2月6日まで、兵庫県の陸上自衛隊伊丹駐屯地で行われた日米共
同方面隊指揮所演習「ヤマサクラ」。軍事関係筋によると、日本侵略を想定した
シナリオで行われた。
 2月2日、駐屯地に仮設された「作戦情報センター」では、日米各約100人
の要員がコンピューター上で模擬戦闘を続けていた。近くの中央統裁室が設定し
た状況の中で敵の数や位置などを把握、日米で作戦を決めて自軍の動きを入力し
ていく。
  目を引いたのが初参加した米陸軍第8軍だ。第8軍は在韓米軍の主力。北朝鮮
との戦闘だけを考えてきた部隊が、日本有事を想定したこの演習で、米陸軍司令
部の役割を担ったという。
 在韓米軍は昨年、アジア地域での演習に部隊の派遣を開始。既にフィリピンと
タイであった合同演習にも参加した。
 日本の政府関係者や専門家は、米国防費が大幅に削減されるなか、中国をにら
み、域内に駐留する米軍や同盟国を結集する動きのひとつだとみる。
パネッタ米国防長官は1月末、国防費を今後の5年間で2590億ドル(約20兆円)減
らす一方、アジア太平洋の戦力を維持する考えを強調した。
別の軍事関係筋によれば、米太平洋軍は、日米韓の防衛協力を対中戦略の中心に
据えたい考えを、日韓両政府に繰り返し伝えているという。「この地域で米軍と
一緒に作戦を実施する能力があるのは日韓だけ」と日本政府関係者は話す。
 日米韓の協力の視野には、金正日総書記の死去で金正恩体制に移行した北朝鮮
も入る。米国主導で三カ国の防衛協力協議が始まったのは、「日米防衛協力のた
めの指針」(ガイドライン)改定などにより、朝鮮半島有事に自衛隊が関与でき
るようになった1990年代末からだった。
 韓国の李明博政権が誕生した2008年以降、協力が本格化。10年には北朝鮮に
よる武力挑発をきっかけに、日米、米韓各合同演習への韓国軍と自衛隊のオブザ
ーバー派遣が実現した。
 ただ、思うように協力が進んでいない側面もある。昨年末、旧日本軍の従軍慰
安婦問題が再燃。韓国軍は「ヤマサクラ」へのオブザーバー派遣を見送った。
一月下旬に予定していた金寛鎮国防相の訪日も延期した。韓国政府内には中国へ
の遠慮から日米韓協力に慎重な声も強い。韓国メディアは最近、米韓同盟を維持
しつつ、中国との関係を重視する「連米和中」という言葉を盛んに使い始めた。


 
2012.02.21 W

反戦・反基地ブログ