自衛隊の動き・南スーダン派兵ほか
◆南スーダン派兵 政府は11月1日南スーダン派兵の準備指示を発出した。年内に実施計画や関係 政令を策定、年明けにも第1次隊約200名(中央即応連隊)を派遣、2次隊は約 300名(施設部隊)5月以降交代派遣する。派遣部隊は日本から民航チャーター 機でウガンダ・エンテベ空港を経て南スーダンのジュバに向かう。今後、ジュバを 拠点に道路の維持・補修などインフラ整備を担う。 独立して間もない南スーダンでは、10カ所以上の村で大規模な衝突、北部では政 府軍・反政府軍との衝突も起き「参加五原則」が守られているとはいえず、そのた めに武器使用の緩和・見直しも検討されようとしている。
◆南西シフト陸自演習、戦車をフェリーで輸送
11月10日から大分日出生台演習場で始まる島嶼防衛を想定した大規模演習は隊員5400 人、車両1500台、航空機30機が投入されて行われる。同演習には北海道千歳第 7師団が参加、90式戦車4両、89式戦闘装甲車10両など計52両、隊員230人が7日、 苫小牧西港から民間フェリー高速船(1万715トン)に搭載され大分港へ向かった。
90戦車は重量は50トン、重量制限のある橋は渡れないとか夏のアスファルト道は 走れないという問題もある。主力戦車と採用されたのは1989年、旧ソ連戦車に対抗 するため120mm主砲を装備した。そのためにこれだけの重量になったといわれる。 かつてソ連脅威論の防衛態勢のもとで「北方機動演習」があり、西方の部隊が陸路・ 海路・空路など様々な輸送手段で北海道に集中する訓練が行われ、戦車も北海 道に集中配備されていた。それが現在では中国脅威論・島嶼防衛にシフトしたとい うことだろう。
◆武力攻撃事態を想定、南西地域で統合演習 武力攻撃事態を想定した「自衛隊統合演習(実動演習)」が11月12日から18日まで 九州南西地域と沖縄方面を主とした海空域と駐屯地・基地で行われる。 演習は折木統幕長を統裁官とし統幕を始め、陸自は東方・西方・中央即応集団。 海自は佐世保地方隊、空自は航空総隊・支援集団などが参加。併せて約3万5000人 と車両1300両、艦艇6隻、航空機(機数未定)など参加する。
◆大阪湾で海自13隻がページェント 9月24日~25日、海自呉地方隊は4年ぶりに大阪湾で「ミニ観艦式」・展示訓練 を行った。同訓練には新へり搭載護衛艦「いせ」をはじめ、「とね」「きりしま」 「いかづち」など護衛艦、輸送艦「ゆら」、掃海艦「まきしま」、潜水艦「くろし お」など13隻が参加。大阪・神戸・和歌山・淡路で乗艦した観客が空砲発射や掃海 部隊の展示訓練を見物。また掃海へり、対戦へり(陸自八尾)なども参加、救難飛行 艇の着水など実演、天保山岸壁では呉音楽隊のコンサートなども行われた。
◆海自イージス艦「ちょうかい」堺港に入港 10月14日、堺港大浜埠頭に海自イージス艦「ちょうかい」が入港した。イージス 艦は始めてで「堺まつり」に会わせて入港した。15日16日には一般公開された。 「堺まつり」には毎年、海自護衛艦が入港、恒例化している。公開会場では地本が ブースを設置し見物客に暦など配布した。
◆第7艦隊旗艦ブルーリッジ大阪港に入港 今年5月13日、米第7艦隊旗艦ブルーリッジ(1万9200トン)が大阪南港に入港 した。同艦は友好親善、「トモダチ作戦」の一環とし、同月16日まで停泊した。 ブルーリッジの大阪港入港は12回目となる。
●以上は新聞記事などから抜粋、少しコメント加えました。
2011/11/10 W
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