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小樽市長 山田勝麿殿

米空母キティーホークの小樽港入港に関する要請

 伝え聞くところによりますと、小樽港に米空母キティーホークと随伴艦のミサイル巡洋艦カウペンスが寄港するとのことです。私たちはこの件について貴職が寄港をお断りになることを要請します。
 別記の米艦船寄港に関する外務省資料にありますように、このところ民間港への寄港が急激に増えていますが、これらは「在日米軍再編」をにらんだオペレーション(作戦行動)の一環と私たちは見ています。沖縄の「負担軽減」を名目とした戦闘機の訓練移転は、結局のところ日本全土を訓練空域に拡大することになります。
同様に海域においても、米艦船が民間港を自由に軍事使用すること、それを慣習化することが今回の寄港のねらいだと思います。
 神戸港は70年代から、いわゆる非核証明方式をとっており、それ以後米艦船は入港していません。今後横須賀の空母は原子力空母に変わることは確実であり、寄港実績が重なるほど断ることができなくなります。とするなら今のうちにキティーホークの入港も断っておいたほうが賢明です。市民・人間の安全保障を何よりも大切にし賢明なる判断を願うものです。
 先頃、元郵政大臣の箕輪登氏が亡くなられ、5月17日に小樽市内で盛大な葬儀が行われました。箕輪氏はかつては「防衛族」と言われた方ですが、自衛隊イラク派遣差止め訴訟を自ら提起され、それが引き金となって全国各地でも派兵差し止め訴訟が拡がりました。また、高遠さんらのイラク「人質事件」でも身代わりになろうとされた方です。その発端となった、米のイラク攻撃に出動し3500回もの空爆をおこなったのが空母キティーホークの艦載機であり、巡航ミサイルを発射したのがイージス艦カウペンスでした。
 どうか、晩年は平和主義に徹した「北海道人」箕輪氏の遺志を尊重し、米空母の寄港を認めない方策を考慮していただくよう要請します。

2006年6月15日
                       関西共同行動(市民・労働者のネツトワーク)
                       連絡先:大阪市北区西天満4-8-2-501中北法律事務所気付
                               TEL:06-6364-0123 FAX:06-6364-5247
                                http://www17.plala.or.jp/kyodo/

●今年の米艦船の民間港への寄港(艦名・寄港地・期間)
@揚陸指揮艦ブルーリッジ・名古屋   1/30〜2/3
Aミサイル巡洋艦チャンセラーズビル・室蘭  2/3〜2/7
B揚陸指揮艦ブルーリッジ・室蘭      2/6〜2/10
Cミサイル駆逐艦スティーザム・長崎  2/10〜2/13
D掃海艦ガーディアン・呉            2/12〜2/14
E掃海艦パトリオット・呉            2/12〜2/14
Fミサイル駆逐艦ジョン・マッケイン・鹿児島  2/24〜2/28
G掃海艦ガーディアン・呉            2/25〜2/27
H掃海艦パトリオット・呉            2/25〜2/27
Iミサイルフリゲート艦ゲアリー・新潟  3/16〜3/21
Jミサイル駆逐艦カーチス・ウイルバー・大阪 4/3〜4/6
Kミサイル駆逐艦スティーザム・秋田 4/4〜4/8
Lミサイル巡洋艦カウペンス・和歌山 5/11〜5/14
Mミサイル巡洋艦チャンセラーズビル・下田 5/18〜5/22
Nミサイル駆逐艦ラッセル・宿毛   5/24〜5/28
Oミサイル駆逐艦シャウブ・清水   5/26〜5/30
◆共産党国会議員要請で提出された外務省資料より(しんぶん赤旗06/5/26)
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