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●編集後記

 戦争には正義と不正義があり、非難されるべきは「不正義」の戦争で会って「戦争」そのものではないという論が跋扈しているが、そうではないだろう。非難されるべきは「戦争」であり、求めるべきは「停戦」である。生きるべきは「市民」であって「国家」などではない。しかしウクライナ市民の中からは「戦争反対」の声が聞こえてこない。それは同時に日本の未来の姿でもあり、現に日本の国内世論はウクライナへの軍事的支援を支持し、つまるところ「自衛隊は合憲であり、軍事力があってこその外交力」という戦後政権の主張と一体化し、まさしく改訂防衛3文書にある「国民たるの国防意識」に応えている。
 日本はすでに世界第9位の防衛費を持ち、「我が国は平和憲法の下で、これまでは戦争に備えることを放棄してきた」などと主張するには無理がある。かつての戦争もこれからの戦争も、なべて戦争は「自衛のため」として始まるのであり、その自衛戦争をも否定したのが平和憲法である。「武力で平和はつくれない」というスローガンを想起しよう。そして「軍隊は市民を守らない!」という歴的教訓の中にこそ憲法9条があることを忘れてはならない。(古橋)。




関西共同行動ニュース No93