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編集後記

 沖縄戦ではアメリカ軍の侵攻により20万人が戦死した。とりわけ軍人よりも一般市民の死者数が多く、県民の4人に1人が亡くなっている。問題は、ヒロヒトが戦争終結に有利な条件で交渉するため、撤退を許さず徹底抗戦を命じた結果であるということだ。ゼロ歳児までを戦争協力者であったと顕彰する国家が、あくまで市民の守護者であると自認するなら、戦争することでそれが可能であったのかどうかを検証しなければならない。今ウクライナでの戦争で思うことは、果たして国家というものが、愛国を義務付けながら市民の命を守る不可欠の存在なのかどうかという問題である。

 今日本には愛国心が求められているという。そしてそのために自衛のための実力組織の存在を憲法に明記すべしというが、そんなものが私たちの命を守ることは無く、百害あって一利なしであるというのが沖縄戦の教訓ではないのか。だから、この歴史がますます抹殺されるのである。
 共に血を流せ!と言ったのは誰か。それを後押しするのは誰か(古橋)。



関西共同行動ニュース No91