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8・26報告 東海第二原発を取り巻く 「人間の鎖」行動
(若狭の原発を考える会) 木戸恵子



8月 26日(土)、東海第二原発包囲行動に、泊、志賀、福島、伊方、川内など全国から千百人が駆け付けた。主催は原発いらない茨城アクション実行委員会。「原発現地に行く会」の募集により、東京からも 94名が2台のバスに分乗して参加した、若狭の原発を考える会からも5名が行動を共にした。この他、電車での 10数名、福島から乗用車での7名なども加わった。

当会第二原発は、電力会社9社と政府の出資で設立された日本原電によって、 78年に運転開始。東日本大震災以降、停止状態だが、運転開始から40年を迎えるこの老朽原発に、さらに 20年運転延長の許可が下り、再稼働されようとしている。包囲行動に先立つ全国集会は、東海村阿漕ケ浦公園で行われ、原発いらない茨城アクション、福島の女たち、住民代表・大川てるよさん、前東海村村長・村上達也さん、鎌田慧さんがスピーチした。

集会終了後、 1.5 km歩いて東海第二原発まで移動。翌 27日投票の県知事選挙に再稼働反対を掲げて立候補している鶴田真子美候補の宣伝カーも、村上前東海村村長とともに登場。東海第二原発に到着した参加者は、「人間の鎖」で老朽原発を囲み、再稼働反対の力強いシュプレヒコールをあげた。その後、東海村コミュニティーセンターで行われた「原発現地に行く会」の交流会では、阿部功志東海村村議と若狭の原発を考える会の木原壯林さんが報告。阿部功志村議は、原発事故時の避難計画のバス300台と運転手の確保は、実施不可能であり、住民の命を蔑(ないがし)ろにする再稼働を許してはならないと訴えた。木原壯林さんは、8頁の資料をもとに、プルトニウムの危険性、「常陽」および「もんじゅ」のブランケットには、再処理すれば 30発以上の原発が作れる兵器級プルトニウムがあること、高速炉「常陽」、「もんじゅ」は、危険極まりなく、廃炉も技術的に困難であることを解説の後、「 10・ 15大飯原発うごかすな!関電本店包囲全国集会」への結集を呼びかけた。交流会後、参加者は大洗町に移動し、プルトニウム被爆で 5人の被爆者を出した日本原子力研究開発機構 (大洗)をバスの中から見学。周囲を樹木で囲まれ敷地内部の様子は見えにくい。すぐ横は茨城名産のサツマイモ畑が囲み、被爆事故のあった建物が数百メートル先に見える場所で、木原壯林さんから説明を聞いた。山一つ見えない雄大な関東平野をバスの車窓から見、木原壯林さんが 35年前に勤務していた東海村の風景に思いをはせながら、東京に戻った。






関西共同行動ニュース No75