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関西共同行動―2014 年の取り組み 【関西共同行動】 星川洋史



 昨年一年間の取り組みの中心は、反戦平和の市民団体として、当然にも安倍政権の「戦争する国造り」との戦いだった。集団的自衛権の行使容認の閣議決定、秘密保護法制定など戦後レジュームからの脱却を掲げた政治・支配体制改編や、その下で進行する辺野古新基地建設、オスプレイの配備と訓練の全国展開、経ヶ岬への米軍Xバンドレーダー基地建設などの現実の軍備強化に反対する集会、現地行動、防衛省(近畿防衛局)、アメリカ領事館、自民党大阪府本部への抗議・申し入れ行動などを沖縄連帯の意を込めて闘った。



 「しないさせない戦争協力関西ネットワーク」に参加する労働組合や市民団体と共に、その一翼を担って取り組んだ。シーサーネットを媒介に平和人権センターと共にイラク開戦11周年講演集会や、沖縄からヘリ基地反対協の安次富さんの参加を得て、「とめよう戦争への道・めざそうアジアの平和関西のつどい」(11月9日)などを作り出してきた。



 Xバンド基地建設反対闘争には、米軍Xバンド基地反対近畿連絡会に参加し、米軍基地建設を憂う宇川有志の会など現地の人たちとも連帯して幾度かの現地行動にも取り組んできた。

 秘密保護法反対闘争では昨年12月6日の強行採決に抗議し施行に反対する秘密保護法廃止・ロックアクションに参加し、毎月の6日の行動や自民党大阪府連前の行動に取り組むと共に、大阪弁護士会の集会などにも参加してきた。



 憲法改悪反対闘争では、九条の会・大阪の集会(5月3日、11月21日)に参加、それを支える人たちと共に御堂筋パレード実行委員会を作り三度のデモを実現し、「とめよう改憲おおさかネットワーク」には主体として
関わり、集会・デモも実行した。関西共同行動独自で、毎月3日に大阪駅・ヨドバシカメラ前を中心に「憲法情宣」にも取り組んだ。9の日の駅頭情宣にも積極的に参加した。



 原発反対闘争では、とめようもんじゅなど反原発闘争の人たちと共に、原発ゼロの会とも連携した「3・11さよなら原発関西行動」(3月9日)や「いらんは原発再稼働関西集会」(10月6日)に参加してきた。



 橋下・維新の会の労働組合攻撃、教育現場への支配・抑圧、入れ墨調査などには、当該労組との連帯に取り組み、朝鮮学校無償化を求める在日朝鮮人・韓国人の人たちの闘いにも参加してきた。

 イスラエルのガザ攻撃に反対する闘い、パレスチナ連帯にも賛同・呼びかけ団体として取り組んだ。

 8月のヒロシマ・ナガサキの集いには、関西共同行動結成時以来の取り組みとして途切なく参加し、広島・長崎の人たちと共に、核兵器のない世界のための運動に参加し続けている。

 さらに今年は、「安倍政権の改憲暴走をとめよう」をテーマに4回の連続学習講演集会に取り組み、「労働法の規制緩和を許すな」(西谷敏さん)、「慰霊の日に考える琉球の平和と発展」(松島泰勝さん)などを行った。第2期として「戦後70年を問い直す」をテーマに第1回「もう一つの日清戦争」(中塚明さん)も行った。

 関西共同行動の定例会では方清子さん(日本軍慰安婦問題)、中前明男さん(千人委員会)、竹下大さん(橋下の入れ墨アンケート強制)など重要な課題で闘っている戦線から問題提起を受けてきた。関西共同行動の定例会は以前にも増して参加者が増えてきた。会場はいつも満杯が続いている。更なる課題・戦線からの参加を追求していこう。



 きわめて過酷な日程の闘いであった。「途切れのない」安倍政権の攻撃に対して大わらわであった感は否めない。それでも、2015年に向けて反撃の糸口はつかんだといえるだろう。今年は、昨年の闘いの実績・成果の上により広範で力強い取り組みにしたい。





関西共同行動ニュース No67