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オスプレイ、八尾空港での訓練受入れは軍事基地の増大だ

【見張り番・八尾】 奥村貴夫

維新の会の橋下大阪市長、松井大阪府知事は、橋下の「従軍慰安婦」発言の世論の反発をそらすため?突如八尾空港でのオスプレイ訓練受入れを提案し、安倍首相や防衛省との話し合いを始めた。

八尾空港は周辺が民家密集地の中、民間の小型機と自衛隊のヘリ基地として機能している小さな飛行場である。

この提案を新聞報道で見た私の第一感は、「アホか」という以外なかった。

それでもこんな動きを静観する訳にはいかないと、日ごろの活動の中での知り合いの八尾市民や周辺の人達に”反対の意思表示をしよう“と呼びかけたのであるが、正直なところどれだけの人達が集まってくれるか自信はなく、20~30名も来てくれれば大成功だと思ったのだが、関西共同行動の人達や反原発を闘う人、それに市の非常勤職
員やタコヤキ屋のオバチャン等約50名集まってくれたことは、今の時代まだまだ捨てたものではないと正直うれしかった。その場で、維新の会のいう沖縄の基地負担軽減はウソで、これを認めれば全国いたるところに米軍基地ができるキッカケになり、なんとしても阻止しなければと、とりあえず八尾市長への申し入れと、松井知事の地元事務所への抗議を文書で行うことを確認した。

八尾市長への申し入れは副市長が「市長にも充分伝える」という普通の対応だったが、松井知事の地元事務所では、地域の右派系の新聞社の社長も同行しているにもかかわらず、イスに座れとも言わず、またこういう趣旨だという反論もせず、「そうですか。あずかりまっさ」と全く話にならない対応だった。

その後、八尾市長は「反対」の堅持を表明し、八尾市議会も反対決議(しかし維新の会の4名は賛成せず)をするに至った。

我々から見ればこうしたことは当たり前であり、維新の会の主張は全くの少数派だと思うのだが、過日の参院選を見ると大阪府下でも八尾でも維新の会がトップで当選しているのだから、全く悪い時代になってきたものである。

参院選での松井知事の候補者への応援演説を八尾で数分だけ聞いたのだが、一方で地方分権を主張しながら、2~3分後に「八尾空港での訓練の是非は防衛省と米軍が決めること」等という発言は「このオッサン何いうとるねん。矛盾を感じないのか」と、もう聞く気にもならなかった。

これが残念にも府知事であり、集団的自衛権の行使容認や改憲を意図する自民党政権=安倍首相への批判をもっともっと国民、市民に伝えなければと痛感する昨今です。

民主党をはじめ、まともな野党が皆無という現状下、我々自身がしっかりしなければお先まっくら、と思うのは私だけだろうか。

なお、7月末現在「防衛省からはまだ何も言ってこない(田中八尾市長)」そうである。








関西共同行動ニュース No63