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【編集後記―古橋】

◆ヨーロッパの産業革命が、広大な世界にまたがる植民地から収奪した富によってなされたがごとく、アメリカは中南米全域をアメリカの裏庭とし、米人保護を口実に圧倒的な軍事力によって潤沢な富を得、それを背景にアジア侵略に向け介入を開始する。無条件降伏後の日本は、そのための橋頭保・反共の砦として自由主義陣営に組み込まれた。その内なる表現として登場したのが自由民主党である。半世紀を経て、今や中南米は仕組まれた憎悪を超え多大な自己犠牲の上に多くの国が対米自立を果たし、相互経済協力関係を構築している。しかし、日本は、いまだアメリカの従属から自立できず、アメリカの介入抜きにアジア諸国との連携を構築することができない。同じく敗戦国のドイツは、国土の半分を失いながらも、その領有権を放棄することで欧州連合の基礎を作りだし、そのけん引役を担っている。特徴的なことは戦後責任の取り方の違いであるが、未だ天皇制回帰を悲願とし、日の丸と領土問題が民族の自立の証しなどと言われて国内世論が歓喜するというのでは、まるで漫画ではないか。世界における日本の「孤立と軽蔑」はまさにここに起因する。

◆重要な集まりをお知らせしたい。
6月8日(土)午後1時半〜山西福祉記念館(梅田)
「和田喜太郎さんを偲ぶ会」開催/会費5千円



関西共同行動ニュース No62