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「無」憲法下の沖縄から、「反」憲法下の沖縄四〇年 【社民党・衆議院議員】 照屋寛徳




(2月16日「第16回許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会」での発言から―文責・古橋)
皆さん!こんにちは!沖縄からやってきました衆議院議員の照屋寛徳です。本集会の連絡先が、私の長年の友人である中北弁護士の事務所になっていましたので押し掛けてやってまいりました。
私は、脳梗塞を発症して以来、発症前は機関銃のように喋っていましたが、今は平和主義者になりまして、水鉄砲の勢いでしか喋れませんが、昨年は、私たち沖縄県民にとって復帰40年の節目でございました。私たちはアメリカの「無」憲法下の直接軍事支配下のもとで反戦復帰、そして平和憲法のもとに復帰をするという復帰闘争を続けてまいりました。そして72年5月15日に復帰をし、私たち沖縄県民にも平和憲法が適応されるようになりましたけれども、同時に安保条約も適応されるようになりました。
復帰後今日までの沖縄というのは、復帰前のアメリカの軍事支配下の「無」憲法下の沖縄から、「反」憲法下の沖縄に変わっただけであります。沖縄の日常の中で憲法の理念を超えて、全て安保条約・日米地位協定、そして米軍の軍事行動が優先をされる。その中にあって、県民の人権、それから命が踏みにじられております。
私は、憲法というのは国民の人権と命を大事にするものだと思っております。ところが沖縄の現状と言うのは、この命も人権も踏みにじられ、あげく人間としての尊厳が著しく損なわれておるのが実態であります。
先だって、1月27・28日に、県下41の全市町村長、市町村議会の議長、そして超党派の県会議員が上京をして、「オスプレイ配備反対!直ちに撤回せよ!」という建白書を総理に渡しましたが、この安倍さんというのは、まったくあべこべな思考しかできない男でございますから、憲法を変えようとする。そして憲法改正の要件である96条も自民党だけではなくて、日本維新の会やみんなの党を含めて、今通常国会にも改正法案を国会へ提出をしようという動きがございます。
本当に昨年末の総選挙を経て、国会の状況は恐ろしい様変わりでございます。その中にあって、私たちには解釈改憲であれ明文改憲であれ、あるいは立法改憲であれ、いかなる改憲策動も許さない闘いが必要です。しかし、これは単に国会だけの闘いでは、私は阻止をすることはできないと思っておりますので、私たち国民一人一人、市民一人一人が立ち上がってお互いに自立する連帯を寄せ合って、平和憲法を守って9条改憲を許さないために頑張ってまいりましょう。
とにかく、私自身、「無」憲法下、そして「反」憲法下の沖縄でこれまで67カ年間生きて、いかに平和憲法が大切であるかということを毎日毎日考えております。どうか、市民の皆さん!お集まりの皆さん!私たちは元気を出して、勇気を持って前を向いて改憲阻止のために頑張ってまいりましょう!
ありがとうございました。







関西共同行動ニュース No62