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世界一危険なオスプレイの配備など絶対に許さない! 【オスプレイ陸揚げ・配備阻止!岩国大行動 共同代表】 大川 清


7月23日早朝、私達岩国市民や沖縄県民のみならず全国の人々が強く反対する中、米政府は世界一危険な新型戦闘輸送機MV22オスプレイの岩国陸揚げを強行致しました。こんな暴挙を私達は絶対に許すわけにはいきません。

岩国への陸揚げは普天間配備への道筋をつくってしまうこと、全国各地での抵空飛行訓練の足掛かりにされてしまうことになると思い、何としてでもこれを阻止すべくこれまで皆で精一杯取り組んできました。当日は深夜から海上を見張り、ボートに乗り込んでオスプレイを積載した輸送船グリーンリッジに向かって海と陸からありったけの声をはりあげ抗議しましたが、10隻20人ほどの私たちのゴムボートに対して海上保安庁の船はざっと20隻百人以上が物々しく警戒にあたり威嚇してきましたが、オスプレイという危険物を積んだ船をこそ取り締まるべきです。

オスプレイについては開発段階から事故を繰り返し、今年に入ってからも4月(モロッコ)と6月(米フロリダ)に相次いで墜落事故を起こし「世界で最も危険な戦闘輸送機」ともいわれています。このような危険極まりないオスプレイを沖縄、岩国に配備することなど言語道断、住民の命と安全を全く無視した計画であり、私達は絶対に認めることは出来ません。

更に今回のオスプレイ配備は沖縄や岩国だけの問題ではありません。配備後は全国各地で低空飛行訓練が行われることも明らかになってきました。

それでも日本政府はアメリカにもの言えずに、事故の報告も「機体に不具合はなく人為的ミス」というアメリカの報告を鵜呑みにして沖縄や岩国を納得させるのに必死です。

オスプレイが欠陥機で危険であることは誰が見ても一目瞭然であるのに「安全性に問題はない」なんてよく言えたものだと思います。よほどの愚か者でない限り日本政府も分かっているはずです。だとすれば私たち国民の安全や命をなんと考えているのでしょうか。森本(防衛相)が岩国に説明に来たときも、車に向かって飛び掛かりそうな勢いでしたねと記者から言われましたが、腹わたが煮えくり返る思いです。米国で開発に携わった関係者がオートローテーション機能(飛行中にヘリのエンジンが停止しても、ローターをニュートラルの状態にして機体が降下する時の空気の流れから揚力を得て安全に着陸する機能)はないと明言しているにもかかわらず、森本はオスプレイにオートローテーション機能はあると言ってはばかりません。更に日本政府は「日米安保条約があるので認めざるを得ない」と云いますが、沖縄県民や岩国市民、全国民を危険にさらしておいて「なにが安全保障か!」と言いたくなります。 
 日米両政府は「陸揚げはしても安全性が確認されるまでオスプレイは飛ばさない」と言っていますが、欠陥機であるオスプレイの安全性など確認されるはずがありません。私達の闘いはこれからです。絶対にオスプレイを飛ばさせない。スクラップにしてアメリカに送り返してやる。そんな意気込みで取り組んでいます。

 6年前の06年3月、私達岩国市民は思いを一つにして住民投票でハッキリと基地の強化に対して反対の意志を示しました。それから6年、無謀な国の圧力に何度、悔し涙を流したことかしれません。しかし私達はその度に立ち上がり、精一杯、無謀な押しつけをはね返すべく取り組んできました。

 愛宕山を絶対に米軍住宅なんかにさせない。艦載機も新たな海兵隊も来させない。世界一危険なオスプレイなど絶対に飛ばさせない。住民投票の時のように今こそ私たちが声を合わせて無謀な押しつけを撤回させたいと思っています。今後とも宜しくお願いいたします。


オスプレイ搬入海上抗議・岩国 7/23



関西共同行動ニュース No60