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●3.19 ワールドピースナウinおおさか 報告 【しないさせない戦争協力関西ネットワーク事務局】 星川洋史


「イラク開戦6周年糾弾集会」は、世界と日本全国各地の集会との連帯の気持ちを込めて、関西でははじめて「ワールド・ピース・ナウ」の名称を使うことになった。主催形式は例年通り大阪平和人権センターとしないさせない戦争協力関西ネットワーク(シーサーネット)の共催だった。集会では、「アメリカのイラクからの即時全面撤退」はもちろんのこと、世界の期待を裏切ってアフガンへの米軍の増強、介入の強化をうたうオバマ政権に対する抗議も中心的課題であった。さらに集会では、昨年末から今年初めに掛けてのイスラエルのガザ攻撃・封鎖とこれを容認するアメリカ、日本政府に対する糾弾の声もあげた。
集会のもう一つの中心的課題は、日米軍事一体化、日本が戦争する国へと突き進むことに反対することだった。集会では、沖縄海兵隊のグァム移転に関する協定とそれにもとづく移転費用の日本負担、辺野古での新基地建設、高江でのヘリパッド建設の中止要求や、海賊対策を口実にした自衛艦「さざなみ」「さみだれ」のソマリア沖派兵に抗議し引き返しを要求する声もあげられた。
扇町公園での集会参加者は、市民団体や個人、全港湾、全日建、全労協などシーサーネット中心の隊列が約500名、大阪平和人権センターを構成する自治労など労働組合中心の隊列が2000余だった。
集会では、主催者挨拶を平和人権センターの田淵さんとシーサーネットの中北さんが行い、パレスチナの平和を考える会の役重さんと南大阪平和人権会議の垣沼さんがパレスチナのガザ侵攻と自衛艦の大阪港入港についてアピールし、情勢報告を平人センターの富永さんが行った。決意表明は自治労府本部青年部(平人センター)全港湾大阪支部(シーサーネット)がそれぞれ行い、集会決議は大阪交通労組が読み上げた。
田淵さんは、ソマリア沖への自衛艦の派遣にふれ「自衛隊の海外派兵を常態化する政治にストップを」「次の総選挙で自公政権に代わる民主党を中心とする野党の勝利を」と訴えた。中北さんは「アメリカのイラクからの撤退だけでなくブッシュ政権による戦争犯罪追及、イラクへの戦後補償の要求を突きつけるべきだ」と発言した。役重さんは、「世界中の人びとがガザ虐殺に反対の声をあげ、イスラエルに対するボイコット運動・資本引き上げ・経済制裁を求める声が上がっている」と、日本でのイスラエルボイコット運動を訴えた。
富永さんは、「アメリカはイラク・アフガン戦争をやめろ」「在日米軍再編・自衛隊の海外派兵反対」の闘いの継続の必要性を強調した。
全日建連帯労組の川村さんの音頭での“団結頑張ろう!”のあと、アメリカ領事館から大阪市役所前のコースと、梅田の繁華街向けた中崎町コースの2コースでデモが行われた。ひきつづき海兵隊のグァム移転協定に反対する闘い、イラク・アフガン戦争反対、5月憲法集会、秋の反戦集会に向けた頑張りが求められている。



関西共同行動ニュース No50