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『訴え・起ち上がることから勝利が始まる』 星川洋史(08関西のつどい事務局長)

 〇八年十月五日の「戦争あかん!基地いらん!関西のつどい」は、盛りだくさんの企画となった。おかげで恒例の集会後のデモは時間の都合でもてなかった。主催は、「しないさせない戦争協力関西ネットワーク」や「南大阪平和人権連帯会議」など6団体が呼びかけた実行委員会で、「大阪平和人権センター」が協賛した。会場の浪速人権文化センターには七五〇名が集まった。

 前日には事前学習交流会が持たれ、横須賀の「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」の新倉裕史さん、米軍犯罪被害者のジェーンさん、沖縄の「平和市民連絡会」の当山栄さんが、時間の都合で本集会では話せない詳しい報告を行った。参加者は当日のスタッフを中心に約40名だった。

 本集会は韓国民族楽器の演奏で始まり、名古屋の自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の会代表の池住義憲さんが「名古屋高裁自衛隊違憲判決と派兵恒久法」と題して基調的講演を行った。連帯の挨拶は、大阪平和人権センターの富永猛さん、九条の会・大阪の津村明子さん、反戦・反貧困・反差別共同行動 in 京都実行委員会の新開純也さん、韓国民主労組全北地域本部訪日団が行った。

 七才の樹里ちゃんはじめ上地ファミリーの島唄・エイサー・さんしんの演奏の後、山内徳信議員の秘書の服部良一さんが国会・国政報告を行ったあと、三つの主要な報告がなされた。「原子力空母母港化反対の横須賀から」新倉さん、「日米地位協定を問う」ジェーンさんと都裕史さん、「沖縄・辺野古から」当山栄さんと最近テント村に滞在した神戸大学学生の川添さんだった。

 集会のまとめは実行委員会代表の中北さんが行い、十一月の饗庭野での日米合同軍事演習反対行動の参加を訴えた。

 池住さん(写真)は、「名古屋高裁判決は、日本政府の様々なごまかしを否定しイラクは戦争状態にあり、日本は参戦中であり、憲法九条に違反していると断定した。平和的生存権については、戦争準備や人殺しに荷担させられることを拒否し裁判を起こす権利があるとした。これを今後われわれが守り活かしていくことが必要だ」とのべた。派兵恒久法については、「自民党は、派兵目的を安全確保支援活動から安全確保活動にし、武器の使用の自由化をねらっている。これは、まさに自衛隊が戦争することになる」と訴えた。

 当山さんは、辺野古現地の闘いは非暴力抵抗闘争で、決して抗議などではなく基地建設を阻止するためのものだ」「これまで建設を阻止している成果を、次の知事選や国政選挙に活かし、基地建設断念に追い込む」と決意を述べるとともに協力を訴えた。

 横須賀でのねばり強い原子力空母母港化反対の闘い、辺野古での非暴力直接行動、岩国や厚木、佐世保など全国の基地闘争、米軍犯罪なくす闘いと派兵恒久法に対する闘いから憲法改悪を阻止する広範な闘いをつなげ一体化するねばり強い強力な闘いの構築が求められている。
関西共同行動ニュース No48