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●平和な未来の為に−岩国から 大川 清(住民投票の成果を活かす岩国市民の会 代表)

■繰り返し示してきた移転反対の民意
私たち岩国市民は2006年3月の住民投票に於いて「空母艦載機部隊の移転問題」にはっきりと「ノー」の意思を示しましたし、その後も繰り返し繰り返し反対の意思を示し続けて来ました。これは戦後63年間にわたって戦闘機の騒音に苦しめられ、米兵の犯罪に脅かされながら声を上げたくても上げることの出来なかった私たち市民の心からの叫びです。国は、この私たち市民の国民の一票一票に込められた心の叫び、重い声にこそ耳を傾けて心を傾けて政治を行なうべきではないでしょうか。それが主権在民、民主主義ということではないでしょうか。
国の圧力の中で、「このままだと岩国市は国に潰されてしまう」と不安をぶちまける人、「どうせ国が決める事だから反対しても無駄だ」と半ば諦める人、また振興策目当てに容認を叫ぶ人たちもいますけれども、安心や安全、命と引き換えの振興策などあろうはずがありません。大好きな岩国を決して戦争の拠点としての街として子ども達に残したくはありませんし、騒音や犯罪に苦しめられずに安心して暮せる街として残すのは、私たち大人の責任です。命や平和、街の未来を決してあきらめることなく声を上げ続けていきたいと思っています。
■もう私たちは黙っていない!
先の市長選挙は「国策」を強行する為に国が総がかりで挑んで来た選挙でした。様々な圧力や締めつけの中で僅か1700票差で敗れはしましたが、前市長に投票した4万5千人の人々ははっきりと移転に反対の意思を示しましたし、新市長に票を投じた人たちの中にも多くの人々は移転には反対の意思を持っています。その意味に於いても住民投票で示された反対の民意は今も何ら変わってはいない事を改めて確信させられました。国のこれまでの一連の動きをみても、なりふりかまわず何としても移転を強行しようとするあせりが見えてきているように思います。国はこれまで基地に対して声を上げることの出来なかった岩国市民に対して「高を括って」いたのでしょうが、住民投票以来、私たち岩国市民はもう黙ってはいません。市民を無視し、法をないがしろにしてまでも無謀な移転案を強行に推し進めようとする国や県に対して、沖合移設が「公有水面法」によって、本来の目的である「騒音対策、安心対策、跡地返還」から外れてはならないこと、「新住宅市街地開発法」によって愛宕山住宅開発地の米軍住宅転用という無謀な用途変更など絶対に許されないこと、厚木の爆音訴訟では国は爆音を違法と認めましたが、違法なものを岩国に持ってくれば違法でなくなるとでもいうのでしょうか。
私たちが諦めず声を上げ続ける限り民意や法を無視した無謀な移転案など絶対に実現するわけがありません。沖縄にも岩国にも全国どこにも軍事基地などいりません。騒音や犯罪に苦しめられず安心して暮らせる街、未来に誇れる街を子や孫に残す為に、もう私たちは黙ってはいません。全国の皆様のご支援よろしくお願い致します。
関西共同行動ニュース No47