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『小田実さんと関西共同行動』 和田喜太郎(関西共同行動)

 小田実さんが七月三十日ガンのため亡くなられた。これらは新聞その他で報道され、様々な人が追悼文をよせ、私自身もベ平連発足以来この運動に関わり、特別の思いもあるが紙面の都合で省略する。
 小田さんはベ平連以後、その活動拠点を関西に移したことから、わが関西共同行動の運動としても最も近い距離にあったと言える。市民の意見30・関西を始め彼が提唱する運動に、私たち周辺でもこれらに関わる人々が少なくなかった。
 九一年六月主催の<90民衆フォーラム>で小田さんは、『激動する世界と私たち』と題して講演。この時北沢洋子・原田正純・宇井純各氏も講演されたが、宇井氏は昨年十一月、惜しくも七四歳で死去された。テーマ別討論会と共にこの時の講演記録は発行冊子に纏められている。
 九五年<敗戦五十年企画>には小田さんも呼びかけ人となり、『過去の克服から未来の平和へ--戦争責任のとり方とは』を講演。これも『アジアを鏡として戦争が見える』(96年、社会評論社)に収録。また九六年発行の冊子<脱アンポ宣言>には『安保を止めよう!「われ・われ」のつながりを重ね、友好条約をつくろう』を寄稿されている。小田さんには何かと無理をお願いしました。九条をめぐる反改憲を始め、その遺志を大切に「勝利の日まで」闘い続けることを誓うものであります。
関西共同行動ニュース No45