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●「戦争あかん!基地いらん!関西のつどい」に千四百人 
  【しないさせない戦争協力!関西ネットワーク】服部良一


 毎年秋に開催してきたこの集会も第3回を迎え、今回は10月15日中之島中央公会堂で開催された。「しないさせない戦争協力関西ネットワーク」や「ユニオンネットワーク」など六つの市民や労組の団体の呼びかけである。昨年米軍再編の「最終案」が発表されてから初めての大きな関西集会であり、ますます強まる日米軍事一体化に歯止めをかけ、沖縄辺野古の新たな基地建設を止めるためにも重要な取り組みであった。そうした思いで、沖縄からは「基地の県内移設に反対する県民会議」の代表で前沖縄県三役・前読谷村長の山内徳信氏、神奈川からは平和人権センター事務局長の加藤泉氏、韓国で熾烈な闘いを展開している平澤から張道正対策委員会広報室長という三人のゲストを迎えた。
 おりしも沖縄ではパトリオットミサイルの嘉手納基地配備の強行に対し、荷揚げする天願桟橋では体を張っての闘いが行われていた。その闘いの先頭に立った山内氏からは、沖縄の基地の再編強化に反対する最もホットな報告がなされた。韓国の闘いはアピールと同時に会場でビデオで上映をし、なまなましい平澤農民の現場の状況を伝えることができた。神奈川からは座間への米陸軍第一軍団司令部の移駐反対や横須賀への米原子力空母母港化阻止へ向けた住民投票への取り組みの報告がなされ、米軍基地と「格闘」する地域住民の思いが伝わったのではなかろうか。
 その後11月の沖縄知事選では、辺野古に待ったをかける絶好のチャンスであったが残念ながら敗北し、今沖縄県と名護市、政府との「移設協議会」でV字案の微調整をめぐって調整が続いている。政府案に反対を公約として当選した新知事は早くも有権者を裏切っている。沖縄の世論を見誤ったら必ずしっぺ返しがくるであろう。今国会では米軍再編の予算措置のための「推進法」も審議されるという。グァムの基地建設に日本の七千億以上の税金を投入しようと言うのだ。「米軍再編」が単なる米軍再配置でなく、アメリカに追随する日本が「日米軍事一体化」という危険な選択をとろうとしている現実を、ひとりでも多くの人に知らせていく必要がある。軍事偏重のアメリカの手法はイラクで完全に破綻した。道義的にも世界の最も軽蔑の対象、それがブッシュだ。しかし当のアメリカの民衆は明確にブッシュを拒否した。昨年末アメリカから帰国した在日韓国人の友人が私の顔を見るなり叫んだ。「日本は何をしてるのヨ!」。今や世界で最も問われているのは日本の民意かもしれない。
 つどいは、沖縄の子供たちの元気なエイサーで締めくくり、米領事館前を通って梅田までのピースウオークに繰り出した。西表島出身の「南ぬ風人」まーちゃんに出演してもらって三年になる。今年も10月にやる予定である。もっともっといろんな企画を持ちより、元気のいい市民のつどいにしていけたらと思う。
関西共同行動ニュース No43