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●憲法公布六十周年 11・3集会 「憲法を泣かせるな」を合言葉に 
  【とめよう改憲!おおさかネットワーク事務局】松岡幹雄


■始まった改憲キャンペーン
 安倍内閣が発足し、改憲キャンペーンが強まっている。所信表明演説に始まり、海外のメディアも含めた記者会見の場での発言、全くとどまることはない。年頭所感でも「新しい時代にふさわしい憲法を、今こそ私たちの手で書き上げていくべきだ」と語り、通常国会で改憲手続き法の成立を目指すとした。4日の記者会見では、「私の内閣で憲法改正を目指したい、参院選でも訴える」と述べている。
 12日には、中川自民幹事長が記者会見。改憲手続き法案を「憲法記念日までに必ず成立させる」と述べ、自民党の新憲法草案を参院選での党の公約にすると言い出している。改憲勢力は、「戦闘モード」に入ったようである。通常国会から参院選にかけてさらに世論操作、改憲キャンペーンを強めてくるだろう。

■改憲抑止力となっている  11・3憲法集会
 こういった状況の中で昨年は反改憲運動が全国で前進した年となった。「九条の会」は、全国で五千六百を超えた。昨年一年間だけで千二百、新たに誕生した。そのことは、衆議院の憲法調査特別委員会でも紹介された。また、米軍再編・基地強化にさらされた自治体の住民運動も前進した。憲法公布六十周年の11・3集会も全国各地で取り組まれた。広島七千人、兵庫八千人、大阪二千人、その他各地で数万の人々が平和憲法を守ろうと参加した。安倍首相の所信表明をくじく改憲抑止力となったといえる。

■「憲法を泣かせるな」
 今年は、憲法施行六十周年。作家、澤地久枝さんが1月4日朝日新聞「私の視点」欄に「◆憲法六十年明るい年にしていくために」と題した一文を寄せている。その中で「教育基本法をゆがめ、自衛隊法を変えて公然たる軍隊にし、戦争できる方向が選択された。」「国内の民情悪化とその疲弊は避けがたくなった。」「もうこれ以上の逆コースは認めない。憲法は押し返し、憲法本来の国にもどろう」「希望のタネ、希望の灯は、市民運動によって守られる。」「あやうい政治の動きになお、希望をもちつづける熱源は、一人ひとりの心、決意にこそかかっている。『憲法を泣かせるな』を、施行六十年目にあたる合言葉にしよう。」と呼びかけている。私たちは、この呼びかけに応えたい。教育改悪、自衛隊法改悪、靖国問題、ジェンダーバッシング、そして、憲法二五条を虚にする貧困と格差拡大社会、日本版エグゼンプションをはじめ戦後労働法制の大改悪、もうこれ以上の逆コースは認めない。「憲法を泣かせるな」という声をともに広げたいと思う。
 2月17日「戦争のできる国づくりをとめよう!許すな憲法改悪・全国草の根市民集会」の共同開催を予定している。ゲストは、韓国市民平和団体、講演は、山内敏弘さん(龍谷大学)、報告に高田健さん(市民運動)その他全国各地からの報告。(午後1時/住まい情報センター)多くの市民の参加で全国草の根市民集会を成功させよう。
関西共同行動ニュース No43