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『第9回 許すな憲法改悪・市民運動全国交流会開かれる!  松岡幹雄

3月11日、12日広島セントラルホテルで「第9回許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会」が開催され、全国から41団体、100名が参加しました。関西とりわけ大阪の運動状況については中北龍太郎さんが報告しました。
憲法をめぐる情勢について、市民連絡会、九条の会事務局の高田健さんから「永田町のドタバタ劇に未来は委ねられない。草の根の動きを強めるとき、国民投票法の危険性を知らせよう。この運動は、受け身の運動ではなく、前向きにこの社会をつくりかえる闘い。」と両日にわたる交流集会の基調と問題提起が行われました。
その後、4人のゲストからの特別報告にうつり、川崎哲さん(ピースボート)は、近頃北朝鮮と韓国で開催されたGPPAC東北アジア地域協議の報告を行いました。その中で、憲法九条は戦争を暴力の連鎖が続く現代世界で「武力によらない平和」構築の最も有効な宝であることが国連をはじめ世界のNGOから高く評価されていることが紹介され、08年に「9条世界会議」の開催が呼びかけられました。韓国からのゲスト、パク・チョンウンさん(参与連帯)は、韓国の中で平和憲法市民連絡会がつくられていることを紹介し、「日本の市民運動からの積極的な働きかけが今後さらに重要」と訴えました。赤石千衣子さん(ふぇみん)は、福祉切り捨てと家族責任の進行、女性のパート労働者化、ジェンダーフリーへのバッシングは強く結びついていることを指摘し、暴力的な社会・家族内関係を絶つ24条は9条とセットであると提起が行なわれました。若尾典子さん(広島県立大学・憲法学)は、「9条は理想ではない。非暴力で立ち向かった沖縄の復帰運動で9条2項は現実になった」と指摘しました。
その後、各地・各分野から運動の報告が行なわれ一日目は終了。二日目は、自由討論とくに国民投票法案に対する運動を集中的に討論しました。
2年ぶりに参加し市民運動全国交流集会が内容的にも運動の領域的にも深まり広がってきていること実感しました。各地域に密着した九条の会の運動づくりの経験や国際連帯の今後の重要性、社会だけでなく家庭や運動圏の中での非暴力とジェンダーフリーなどこれからの運動にぜひ活かしていきたいと思います。


関西共同行動ニュース No40