直訳:切り取って集めよう!


1984年版オプティマス・プライム

トランスフォーマーが他の変形ロボット玩具と一線を画する要素の一つに、上図のようなBio & Techspecsの存在が挙げられます。前半のBioとは「バイオカード」のことで、これはアメリカのアクションフィギュアに付き物のキャラクターカードの事です。日本でも輸入販売されている「スターウォーズ」や「SPAWN」などのアクションフィギュアを見ればお分かりのように、それらのパッケージの台紙の裏には、そのキャラクターのプロフィール、性格や能力などが詳細に書かれており、台紙を捨てても、その部分だけ切り取って保存しておく事が出来るようになっているのです。
日本でも、昨今のフィギュアブームによって、アメリカと同じようなパッケージでアクションフィギュアを販売しておりますが、このバイオカードまで付いているものはほとんどなく(海洋堂の「TRYGUN」シリーズくらいなものか)、どうにも表面的な印象がぬぐえません。
話がずれてしまいましたが、とにかくTRANSFORMERSもまた立派な人格を備えたキャラクターゆえ、バイオカードには簡潔ながらもそのキャラのプロフィールのみならず、機能や「座右の銘」までが記されており、キャラクターに深みを与えております。
日本発売版にもこのバイオカードはありましたが、残念ながら内容が大幅に簡略化されていて、少々面白みに欠けています。

そしてTechspecとは、それぞれのキャラクターの能力を数値で表したもので、遊戯王カードの「攻撃力」や「防御力」の数値みたいなものです。TRANSFORMERSの場合、これらが「Strength(体力)」「Intelligence(知力)」「Speed(速度)」「Endurance(耐久力)」「Rank(地位)」「Courage(勇気)」「Firepower(火力)」「Skill(技能)」の8項目に分かれて10段階表記されており、そのままカードゲームに使えそうなほど詳細にわたっております。(実際、アメリカのファンの間では、このスペックを使ってテーブルトークRPGを楽しむ人もいるそうです。)
なお、本来のテックスペックの数値は上図の様に折れ線グラフ(1989年度からは棒グラフ)で表示されておりますが、このページでは各数値のバランスが分かりやすいように、レーダーチャートで表していることをご了承願います。