最近の(個人的な)山の装備
偉そうに「山の装備」などといっても、ハイキング・縦走・登攀などの登山形態や山行の人数や日帰り・幕営・小屋泊りといった宿泊パターンにも多大に左右されるので、絶対的な装備はこれが必要だとは言い難いのが事実です。しかし、混沌とした錯誤の中で固定化されたり目的の山行に対してパターン化してきたのも事実です。現在の装備内容(種類)は今後も幾多の試行錯誤を繰り返して変化してゆくと思います。しかし、今の状態を将来の試行のベースにできれば、過去の自分の話のネタにでもできればと考えてこんなページを作ってみました。手持ちの道具紹介みたいな展開になっている枠もありますが、防衛的に「個人的な」と謳ってありますのでご勘弁ください(笑
あくまで個人的な志向の「ライト&ファスト&コンフォート」を根底に、試行錯誤を繰り返した結果の装備内容ですが、ご自分の装備であれこれ思案されている方が僅かばかりでも参考にされる事があれば嬉しい限りです。
考察 : 軽量化と簡素化 -- 本来は同じような使用目的を意図された布生地なのに
--
例えば、ある山行にスカーフにするためのバンダナと手や汗を拭くための手拭いの二つを携行したとしよう。
バンダナと手拭いと聞くと大きな違いがあるように思えるはず。バンダナのイメージはかっこよくスカーフにしたり頭に巻いたりするなどファッション性が強く、片や手拭いは首にラフに掛けて汗を拭いたり洗った手を拭いたりと田園的な印象を抱かせる。しかしよく考えてみると同じような素材の布生地から作られ、考案された国と形と名前が違うだけなのだ。素材の潜在的な機能としては違いがない筈なのに、そのデザインや先入観から使われ方が限定され共用(転用)するには大きな壁と勇気が必要になる。しかしこの壁を越える事ができないのは、豊富な物資の中で見栄えを優先するように育った今の日本人だからかもしれない。確かに街中で温泉マークがプリントされた手拭いをスカーフにする勇気は俺にもない。が、山の装備の軽量化・簡素化といった目的を持って自分の装備を並べて眺めてみるといろいろな矛盾が見出せると思う。少しずつでもその品のコマーシャルされた先入観を捨てて、機能・素材から使用目的を考えられれば、合理的でスマートに軽量化された装備選定に繋がってゆくと思っている。
それならカラフルな手拭いを作れば良いと誤解しないで欲しい。バンダナと手拭いをそれぞれ持ってゆく無駄を排除して、どちらか一つで解決するのでは?と言いたいのだ。
おしまい。
ライト&ファストにプラスしてコンフォートも捨てがたい俺はいろいろな試行で迷宮入りしています。
快適性を捨て切れれば簡単に解決するのだけど、天邪鬼な俺には難しいだろうな。
迷宮入りのネタの一例
その1:コッフェルの蓋とカップの共用
その2:行動中の薄手のダウンとテント内での防寒用ダウン
その3:据え置き分離型のコンロと直付け型コンロ
既に出口が見つかったネタの一例
その1:厳冬期用のシェラフと防寒着
その2:ヘッデンとランタン
これをベースにします。 ルートによって装備する登攀具の一部 |
■■ 冬季の標準的なガチャ ■■ @ アルパイン仕様のクイックドロー×3〜4本 ・ BDホットワイヤー(45g)+WCヘリウム(32g)+60cmスリング ・ 夏季は、小振りなTGスムーズキーロックストレート(40g)+WCキセノンライトワイヤー(29g)に変更 ☆ クイックドローはパーティーで10本となるように個人装備しています。 ☆ スリングは細めがよい。 → 幅広だとスリングの伸展や収納時にゲート付近に引っ掛かりスムーズにいかない。 ☆ 手袋をする場合は標準サイズのワイヤーゲートが使いやすい。 → ゲート開閉時に手袋の指に掛かりやすく操作しやすい。 → ゲートクリアランスが大きく手袋の指先が挟まりにくい。 → 小振りのビナと同程度の重量、などの理由から。 A 一般的なクイックドロー×1〜2本 ・ TGスムーズキーロックストレート(40g)+WCヘリウム(32g)+12cmスリング ・ 夏季は、小振りなWCキセノンライトワイヤー(29g)に変更 ☆ 支点側がワイヤーゲートじゃないけど、スリングを架け替える必要がないので問題なし。 B フリーのカラビナ×4枚 ・ BDポジトロンストレート(50g)に、120cmスリング×2本・180cmスリングをそれぞれ収納。 ・ 夏季は、小振りなTGスムーズキーロックストレート(40g)に変更 ☆ 主にビレイ点構築時に使用しますが、立ち木などからランナーを取る場合にも使います。 C ロープスリング×3本 ・ 6mmロープで、40cm・50cm・60cm程度 ☆ 懸垂下降時や登り返し時のフリクションノットを結ぶ場合に使用します。 D 確保器 ・ BDダイノトロン(50g)+SMトゥーキャン(TUCAN) ☆ ビレイ器中では一番重い部類だが、先駆的なテンション解除機能もありそれなりに満足している。 ☆ ビナを付けているのは、フォロアービレイ時にセルフビレイのクローブヒッチとの干渉を避けるための延長用。 E 安全環付カラビナ×3枚 ・ PZ ウィリアム ・ PZ アタッシュ3D ・ MT バイオニック メソライト+エイト環 ☆ アタッシュ3Dの軽さは良いのだが、丸断面のアタッシュに比べるとビレイ時のロープの抵抗が大きく操作し難く、イライラする場面が多々ある気がする。 ☆ エイト環は必要なのか?とよく話題になると思いますが、俺は小さい目のものを装備してます。確保器に比べて懸垂時の操作は快適だし、貧弱な支点でのビレイは制動しないといけないからと聞いたものだから。(実際は一度も使ってないけどね) F ハーケン×2〜4枚 ・ 軟鉄兼用×2枚 ・ アイスハーケン×2本 ☆ ハーケンはほとんど使わないけど、必要な状況では不可欠なものですから標準装備になってます。 ☆ アイスハーケンは総長から頂いた物で、草付きがあるルートでは2本程度を装備する。 ☆ 長い赤のアングルハーケンも石尊稜の草付きにはバリ効きでした。でも重い。 ☆ クロモリ製も持ってるがあまり携行しません。なぜって残置すると寂しいでしょ?!。 G ピッケル ・ エアテックエボリューション ピオレ 53cm ・ エアテックエボリューション マルトー 48cm ☆ ナジャやアズターのようにもう少しピックに角度があると見栄えもするけど、慎重にすればフッキングが外れる事もないので満足度95%かな。 ☆ マルトーは、リーダーじゃなくてもバイルとしてハーネスのホルダーに入れて常時装備してます。 ☆ マルトーはハンマーが小さいのでハーケンを打つ場合にチョイ苦労します。 ☆ 流行のリーシュレスではなく、リーシュありです。 ☆ リーシュの長さは、手袋してシャフトを持った時に手首に荷重が掛けられるよう調整します。 H ギアスリング ・ ガチャ量に応じて、写真のマウンテンダックス or メトリウスの片掛け ☆ ザックのウェストベルトなどが干渉してガチャの扱いがしづらくなるため、ハーネスのギアループはあまり使用しない。それにフル装備だとハーネスが重くてずり下がってくるのが嫌だしね(笑 I ナチュラルプロテクション類 ・ ルートにより、BDキャメロット C4 #0.5〜#1程度を装備します。(1セット揃ってないし...) ・ ナッツは持ってるけど使わないなぁ。 ☆ リンクカムがあれば嬉しいのだけど、手持ちのものだけで不足感がないから購入意欲あまりないなぁ。 ☆ トライカムは3Bさんの自慢だし...(笑 J 捨て縄 ・ 20mm×2m程度のテープスリングを隠し持っていきます。 メーカーの略称 MT:マムート / PZ:ペツル / BD:ブラックダイアモンド / WC:ワイルドカントリー / TG:トランゴ / SM:シモン |
■■ ハーネス ■■ 左から @ ペツル コラックス ・ ハンマーホルダーを付けて、マルトーをさしておきます。 ☆ 主に冬季用。 ☆ ハンギングビレイ時などで腰が痛いからとパッドが幅広のコラックスを買ったけどかなり重い。最新のものは軽くて装着感もソフトらしい。 A カンプ ジャスパー ☆ アウターを履かない登攀やフリークライミングで使っています。 B セルフビレイ ・ P.A.S+安全環付カラビナ ☆ ハーネスとセットになってます。フリークライミングでも着けちゃってますが、そうでない方が多数でしょうね。 |
|
■■ 冬季用の道具 ■■ 左から @ アイゼン ・ グリベル エアーテック クラシック ☆ 岩稜用にツメが短いと謳っているけど、前ツメで立ち込んだ時に2列目が岩に届かず、ふくらはぎに負担が掛かり疲れる時もある。 ☆ 歩行用の各ツメが鋭角ではないのでカリカリに凍結している斜面ではちょっと辛い。しっかり研いでおいた方が無難。 A ワカン B スコップ C ゾンデ棒 D スノーバー E ヘルメット F ビーコン G サングラス H ゴーグル I スノーソー |
|
ピック下の切れ込み比較 |
■■ ピッケル ■■ 左から @ シモン メタリック820 MXC 53cm ☆ シャフトが曲がっているがピックの角度は普通のものと全く変わらないし、ピック下側の切り込みが少なくて、ダガーポジションでもピオレトラクションでも怖いくらいに抜けやすい。カッコいいから登攀用に買ってはみたものの期待通りにはいかないものだ。 ☆ どんな山行で使えばいいのだろう。こういったお蔵入りのギアってみんな持ってるよね(笑 A グリベル エアーテックエボリューション ピオレ 53cm ・ ピック上部を研いで草付きで抜けやすくしています。 ・ 邪魔になる事が多いですが、スタンディングアックスビレイ用に6mmスリングをつけてます。 ☆ 常用してます。 B グリベル エアーテックエボリューション マルトー 48cm ・ ピック上部を研いで草付きで抜けやすくしています。 ☆ 常用してます。 C シモン アナコンダカップ 48cm ☆ ふつーの人はクォークとか買うらしいけど、俺は天邪鬼なんでこいつをアイス用に買いました。先輩から1本じゃ足りないでしょ?!、と言われる(笑 D ブラックダイアモンド レイブンプロ 63cm ☆ バリエーションとかアルパインといった言葉をまるっきり知らなかった頃に初めて買った軽く長いピッケル。そういえば阿弥陀北稜で冬季デビューの時にはこいつが付き合ったね。たまには使ってあげないといけないね。 |
ライトじゃなくコンフォート気味の個人装備品 ヘッデンの照射距離 @ ブラックダイアモンド アイコン 100m A ブラックダイアモンド スポット 70m B ブラックダイアモンド ギズモ 15m あると快適になる装備品 @ マップケース : 読図メインなら A 簡易スコップ : ??? B メタ : 焚き火用など C 使い捨てカイロ : 防寒用 D コンロ板 : 冬季幕営時 E オイル式カイロ : 防寒用 F 双眼鏡 : 俺は大好きな装備 G ラジオ : 天気予報用 H ランタン : ヘッデンだけじゃ寂しい I ガスカートリッジスタンド : そそうしないように J フリーライトチャージャー : 寒い時には効果絶大 |
■■ 個人装備品(常備) ■■ @ 地形図 ☆ 国土地理院ポータルサイトで沢線&尾根線&ポイント名&磁北線などを自前で追記したものを印刷して使っています。縮尺が1/25000にならないけど、局地的な地形図なので拡大気味にしています。 ☆ 地形図以外に山と高原地図などの市販の広域地図も持ってゆきます。 A 筆記用具&メモ帳&計画書 ☆ 金属製のシャーペンを携行してます。プラスチック製だと軽いですが潰されて壊れます。 ☆ 計画書は個人装備品ですよ。ナゼ?って、メンバーが遭難や不明になった時、緊急連絡先を暗記してますか。 B ティッシュペーパー&ビニール袋 ☆ ゴミ袋として使います。 C カメラ用三脚 ☆ 終了点に抜けてたまに使うぐらい。単独行以外は無くてもいいかな。 D コンパス ・ シルバ7 ☆ 拡大鏡なんて邪魔なだけだからこれで過不足なし。 E ナイフ&笛&温度計 ・ ビクトリノックス スーベニア ☆ 大きめのナイフもあるけど重くて邪魔なだけ。 ☆ げげっ、−17℃かよ〜なんて、温度計があるときっと楽しいよ。 F ヘッデン ・ ブラックダイアモンド スポット ☆ 以前使っていたアイコン(@)より小型軽量ですが、70m先まで照らせます。 ☆ 使用している単4電池3本を充電式にして毎回フル充電しています。アルカリで残量を気にするより、はるかに合理的だと思います。電池の持ちは問題ないですね。 ☆ 先の分岐や地形などを確認するためにも、遠距離を照らせるライトが欲しいです。照射距離が15m程度のもの(B)だと、実際問題10m先でも暗くてよく判別できませんからね。 G リップクリーム&日焼け止め&ライター&目薬 個人的にリップクリームと目薬は必携です。日焼け止めはあまり使わないな。 H 灰皿 I ガスコンロ ・ EPI REVO3700 ☆ 軽量化のためメタって手もあるけど、ザックが火事になりそうで気がすすまないってのが本音。 ☆ 単独行時は必携ですが、複数人数なら共同装備になる場合もあります。 J コッフェル ・ 500ml程度 ☆ フリーライトチャージャーやスタンドは、比較的お気軽な山行時に携行したりします。 ☆ 単独行時は必携ですが、複数人数なら共同装備になる場合もあります。 K ガスカートリッジ ・ 夏季は110、冬季は230 ☆ 単独行時は必携ですが、複数人数なら共同装備になる場合もあります。 L 応急ギブス君 ☆ 単独行や登攀時は必携、縦走などの場合は行程によって装備します。 ☆ 使用箇所は限られるけど、1人じゃ副木もつけられないから。 ☆ 枕としても使えると大袈裟に謳ってあるけど、実際に枕に使う人っているのか? M ツェルト ・ パイネ EMライトツェルト 1〜2人用 ☆ 横になった時、半身しか入らないサイズでは寂しいのでこのサイズです。 ☆ 単独行時は必携ですが、複数人数なら共同装備になる場合もあります。 N レスキューシート ・ アドベンチャーメディカルキッツ ヒートシート 2人用 ☆ 以前はビニール袋に入った銀色の丸めた物を携行していましたが、使われることも無く1年ほどザックの中で押されたり潰されたりしたため銀のコーティングが剥離して透明なビニールが残ってただけで使い物にならなくなってしまっていた。ハードケースに入っているので多少は長持ちするだろうと考えて、これにしてみました。銀色の物をお使いの方は剥離していないか確認してみてください。いざという時役に立たないかも知れませんからね。 O カイロ ・ ジッポ ハンディウォーマー or 使い捨てカイロ ☆ カイロは厳冬の幕営時に持ってゆき、シェラフの中で使います。俺のシェラフは−7℃なんで朝方の冷え込みに耐えられないのです。 ☆ 使い捨てカイロは粘着シールがあるものが重宝します。肩に貼っておくと気持ちいいんですよ。 ☆ ジッポのカイロは昔のオイル式の白金カイロなんでセット重量が難点です。 P ファーストエイドキット ・ 絆創膏×大小各種 ・ 靴擦れ予防シール×2枚 ・ ポケットコール(消毒布)×2枚 ・ テーピングテープ ×1巻 ・ 三角巾×1枚 ・ ビニール手袋(感染予防用)×1対 ・ 包帯×1巻 ・ マキロン(消毒液)×小1本 ・ ラブ(湿布薬)×小分け ・ 虫刺され薬×小分け ・ バファリン(鎮痛解熱)×2回分 ・ 赤玉(腹痛)×1回分 ・ アリナミンA(ビタミン剤)×1回分 ☆ ラブや虫刺され薬などはお弁当用の醤油入れに小分けしてあります。それでも数回使用できる量が入ります。 ☆ 市販の消毒液って本来あるべき消毒機能が不十分らしい。傷口の洗浄って気持ちで使いましょう。 Q 水筒 ・ 冬季は、サーモス 山専800ml or 500ml ・ 夏季は、ラーケン 1L ・ プラティパス1L or 2L ☆ プラティパスも併用しますが漏れて水が無くなる可能性もあるため予備的な立場にしています。 ☆ 夏季はハイドレーションシステムも好んで使っていますが、冬季の使用は考えていません。なぜなら、凍るとかではなく暖かい飲み物がよいと思っているからです。低高度のアプローチや気温が高そうな場合は500mlのペットボトルを携行しています。 ☆ ハイドレーションはいろいろ使ったけど、ジップロック式の旧式のプラティパスは難儀したなぁ。 ☆ オスプレイのハイドラフォームレザボアってのを買ってみたけど、まだ一度も使ってない。 R ザックカバー ・ 必要を感じず装備しません。 ☆ ザックカバーを付けても背面から雨水は入り込みます。雪は払えば落ちます。見た目の防水よりスタッフバッグを防水にするとか、それぞれをビニール袋に入れるといった方法が効果的だと思っています。 ☆ 強風でぴゅーって飛んでいっちゃうかもしれません。 |
寒さを我慢して指がなくなっても嫌だからって事で、 コンフォート気味ではなくコンフォートな防寒具 |
■■ 個人装備品(冬季防寒具) ■■ @ 手袋 ・ HELLAS ウール手袋L+カモシカ ゴアオーバー手袋M (青) ・ マーモット ランドネ ・ カモシカ ゴアオーバー手袋LL (赤) or カモシカ ゴアオーバーミトンL(赤) ☆ HELLAS ウール手袋は洗濯すると2cm程縮みます。 ☆ カモシカ ゴアオーバー手袋はよいフリクションがありますね。最近の登攀時はもっぱらこのセットを使っています。 ☆ カモシカ ゴアオーバー手袋LLなどは、寒い時の防寒やラッセル時の防水のためにランドネやオーバー手袋(青)の上に着けます。行動時はアウターのポケットに忍ばせてあります。 ☆ 赤のミトンの縫い目をDUPUNT製のHYPALONでシームしてあります。効果は秘密(笑 A 目出帽 ・ NorthFace エクスペディション or OutdoorResearch ☆ 八ヶ岳の西面で強風が予想される場合はWindowStopperが頬に付いているNorthFace、他一般的にはストレッチがスムーズなOutdoorResearchを持ってゆきます。 ☆ NorthFace エクスペディションは鼻下と口部分に穴が開いていて通気はスムーズです。 B 帽子 ・ モンベル ウール ☆ アプローチやテント内で耳まで隠れるものを使っていますが、ヘルメットを被る時は脱いだ方がいいですね。 C ネックゲーター ・ マムート パワーストレッチ ☆ あまり使わないけど、目出帽を携行しない時の防寒用に装備しています。 D タオル ・ 一般的なタオル 1枚 ・ ハンドタオル ☆ ハンドタオルはズボンのポケットに入れています。 E 防寒着 ・ モンベル ダウンインナージップJKT(200g) or ライトアルパインダウンJKT(340g) ・ モンベル アルパインダウンジャケット(430g) ・ モンベル 象足 ☆ 厳寒が予想される登攀時にアウターの下に着るようにしていますが、ビバークなども想定して標準装備になっています。 ☆ 薄手のダウンインナーで十分だけど、実際、どちらを持ってゆこうかと悩みますね。 ☆ ダウンインナーは昨年、ライトアルパインは今年のモンベル福袋に入っていたもの。 ☆ アルパインダウンジャケットは幕営時のテント内で着てそのままシェラフに入っていましたが、中間グレードのライトアルパインが加わった今、組み合わせを模索中です。 F スタッフバック ・ 防水のスタッフバック 20L程度 ☆ 10L程度でも入りきるけど、手を入れて探す時に外に飛び出すから大き目を使っています。 |
■■ 個人装備品(幕営時) ■■ @ 調味料 A トイレットペーパー ☆ ウォシュレット用の厚手のものが使いやすく愛用してます(笑 B 歯ブラシ C ナイフ&スプーン&箸 D コーヒーなど E カップ ・ エバニュー チタン300ml ☆ コッフェルの蓋でもいいけど、コーヒーやお酒、やはりカップは譲れないかな。 ☆ 昨年はチタンのダブルウォールを使っていたけど、ザックの中で潰されたらしくダブルウォールの溶接部分(カップの飲み口)が割れてしまった。 ☆ 保温性を考えればダブルウォールだけど、そこまで真剣に考える前に飲み終えてしまうから軽いシングルウォールで問題なしです。 F 食器 ・ エバニュー アルミ食器(大中小+小皿) ☆ 小カップと小皿を除いて装備してます。基本は食事用ですが、中カップはテルモスにお湯を注いだり、蓋はお湯を注ぐ時こぼれないように受け皿に使ったりしています。 G ポリタンクなど ・ プラティパス 2L ☆ 幕営時の水汲み用です。 ☆ 冬季幕営時、雪から作った水を全員のプラティパスにリザーブしておきます。 |
|
テント シャラフとエアーマットなど ダウンジャケットと象足 左からすべてモンベル製 @ ダウンインナージップJKT A ライトアルパインダウンJKT B アルパインダウンJKT |
■■ 幕営装備 ■■ @ テント ・ プロモンテ VL13( 1人用)+グランドシート - @ ・ プロモンテ VL32(2-3人用)+グランドシート - A ・ プロモンテ VL43(3-4人用)+冬用外張り - B ☆ なぜか、すべてプロモンテ製です。こだわる理由は吊り下げ式だって事かな。設営時も簡単だけど、テントをたたむ時のポール抜きに手間取らずに済むのが一番の理由です。 ☆ 最新のVLx3シリーズにはベンチレーションがない。テント内でコンロを使っちゃダメですよと注意事項に記されていないくらい本体の通気性が良いのだが、逆に言えば寒いかも(笑 ☆ 他のメーカーに比べて小さめのサイズなので、装備が多くなる冬季にフル定員だとキビシメ。 ☆ 外張りはスカート式なので保温性が高そうに見えるが、本体の通気性を妨げないためだろうか、外張りには5箇所ものベンチレーションがある。 ☆ プロモンテの外張りはみょーに値段が高い。下手するとソロテン買えちゃいますが、それぞれ満足しています。 A テントマット(銀マット) B シェラフ 左から ・ モンベル U.L.スーパーストレッチ ダウンハガー #7 (800FP 10℃) ・ モンベル U.L.スパイラル ダウンハガー #5 (800FP 6℃) ・ モンベル U.L.スーパーストレッチ ダウンハガー #3 (800FP 0℃) ・ ウェスタンマウンテニアリング ウルトラライト (860FP 450g -7℃) ・ ナンガ 720SPDX (850FP 720g -19℃) ☆ モンベルの#3は今年の福袋に入っていた。昨年、#3か#5で悩んだ挙句に#5を買ったのに。 ☆ モンベルのスーパーストレッチはびよーんと伸びて快適だけど、収納は大きめだし重い。新シリーズならスーパースパイラルじゃないスパイラルの方が軽いし収納も小さいので、もしモンベルを買うならスパイラルを薦めます。 ☆ 写真で見ても判りますが、スーパーストレッチの#7よりスパイラルの#5の方が小さいし軽いので無積雪期用はモンベルの#5、冬季用はウルトラライトを常用してます。 ☆ 各シーズン、シャラフの対応温度を下回る場合には、防寒着でダウンジャケットや象足を装備し着たまま寝ますので問題ないと思います。-15℃程度ならカイロを併用してなんとか快眠してます。 ☆ 八ヶ岳の厳冬期用にナンガを買ったみたけど、これも昼寝用になってます。 ☆ 中途半端な#3ってどこで使えばいいの? ☆ シャラフの対応温度域って肌着で寝る場合のものらしい。 ☆ 対応温度が8℃も上がると謳ってあるシートゥーサミットのリアクター(リッジレスト上のオレンジのもの)なるインナーシャラフを買ってみたが、これも使ってない。店員も、変わるとしてもせいぜい3℃程度ですねって言ってた。 C シャラフカバー ・ ICI ゴアシャラフカバー ☆ 冬季は常備してます。昨年、一泊ならいらんだろうと2回ほど持って行かなかったが、朝起きてみると結露でかなり濡れてました。 D エアーマット ・ サーマレスト プロライト プラス スモール (3.8cm×119cm) ・ サーマレスト プロライト4 レギュラー (3.8cm×180cm) ・ サーマレスト リッジレスト スモール (1.5cm×119cm) ・ モンベル U.L.コンフォートシステムパッド 150 (2.5cm×150cm) ☆ 昨年の冬季途中まではモンベルのものを使っていたけど、2.5cmの厚さだと体重が掛かる尻や背中部分の厚みがなくなり寒く辛い目にあったので、厚さがあるプロライト プラスに変えました。重量もモンベルより軽く、快適な使い心地です。 ☆ リッジレストはフル装備登攀でない無積雪期や車中仮眠時に使用してます。 ☆ プロライト4はなにも知らなかった時代に買ったものですが、3.8cmの厚さがあるけど180cmも必要ないので、昼寝用とか下界でたまに使う程度。 E 防寒着 F 象足 G ランタン H コンロ板 I 整理用ビニール袋 J 雪袋 K 雑巾 L たわし M ガーゼ N ジョウゴ O お酒 |
【装備を並び終えてみて】 実際に使って試行して洗練されてゆく中で、闇に葬り去られる品々がどれほど多いことか。道具マニアな自分としてはあるだけで満足だけど、時折思い出すシャラフシーツなど、持ってること自体が苦痛になる装備もあったりします。かといって、ほとんどのものには名前を書いちゃってあるからオークションに出すのも気が引けるし。これからどーするかなぁ。 最後に... 山を始めた頃は山のジャンルは縦走しかなく、その縦走が登山の最終目標だと思っていた。そんな人間が登山用具店に買い物に行く。出向く先は山の専門店なので、こちらとしては的確なアドバイスを得てから満足な買い物をしたいのだが、例えばシャラフは何が良いのかと尋ねると、さもベテランぶって「お前は何がやりたいのか?」「やりたいものが分らなければアドバイスできない」と必ずといっていいほど言われる。こっちは分らないから聞いているのだ。何がやりたいか分っているなら最初からこんな問い掛けはしないだろうと、お客の立場になって考える事ができない店員が多いことは間違いではない。これから装備を検討し揃えようとする皆さんが、真摯に対応してくれる店や店員はたまた面倒見の良い諸先輩とめぐり遇え、的確な装備が容易に手に入る事を願う。 |