北鎌尾根 [残雪期 雪稜]


日付 2014/04/26(土)-28(月)

天候 26日 快晴
27日 快晴
28日 曇り時々晴れ
パーティー構成 たなか・きった・おれ

アプローチ 25日 [22:00]国府津==[25:30]沢渡中 駐車場

ルートと所要時間 26日
沢渡中[5:00]起床[5:50]==[6:20]上高地[6:40]--《0:40》--[7:20]明神館[7:30]--《0:40》--[8:10]徳沢[8:20]--《0:50》--[9:10]横尾[9:30]--《1:40》--[11:10]槍沢ロッジ[11:50]--《0:40》--[12:30]ババ平[12:50]--《0:25》--[13:15]大曲[13:30]--《2:25》--[15:55]東鎌尾根上[16:15]--《1:15》--[17:30]北鎌沢出合付近(幕営)

27日
幕営地[4:30]起床[6:05]--《0:05》--[6:10]北鎌沢出合--《2:50》--[9:00]北鎌のコル[9:55]--《1:25》--[11:20]2つ目の小ピーク[11:40]--《0:40》--[12:20]北鎌のコル[12:35]--《1:15》--[13:50]北鎌沢出合[14:05]--《1:05》--[15:10]水俣乗越上り返し途中(幕営)

28日
幕営地[3:00]起床[4:50]--《1:10》--[6:00]東鎌尾根上[6:30]--《0:40》--[7:10]大曲--《1:25》--[7:30]ババ平[8:00]--横尾--明神館--上高地==沢渡中

*各所要時間は先頭が要した時間です。

ルート情報 【水俣乗越 東鎌尾根越え】
・トレースなし
・夏道の水俣乗越ではなく、大曲手前の沢から最右のコルを越えた。
・東鎌尾根からの沢の下降は、積雪が多く支沢上部からの落石やブロック崩壊が多数あり。

【北鎌尾根】
・トレースなし
・北鎌沢は左岸側の急なルンゼから融雪に伴う落石あり。
・尾根上は、積雪が多く平時の気温が高いためザラメ雪で陽があたり始めるとグサグサになる。


報告&感想 3月後半から毎週のように山に入れたので脚は出来上がって、今年こそは完登を目指した3度目の北鎌尾根。
3日目以降から天候が下り坂で荒れる可能性もある予報のため、出来る限り2日間で槍の肩の小屋まで抜け切るつもりで望みました。

取り付いた東鎌尾根越えや北鎌沢は雪が多くザラメ雪のため朝方でも陽があたり始めるとスグにグサグサになり、共に急登となる後半部は時間が掛かってしまいました。北鎌尾根に上がっても雪は多く、気温も上がる時間のため更に悪くなり、北鎌のコルから2つの小ピークを越えるのにスタカットを1P行うなどして1時間以上を要してしまいました。

このまま続行して北鎌平まで伸ばせなくてもいいが、3日目と4日目の天候が荒れるという事とメンバーの足並みが揃わない状態で悪い雪の登攀は所要時間の予想も立て難いといった事もあり、また、過去に鹿島槍天狗尾根での春雷の恐怖の体験から、一昨年とほぼ同じ場所から撤退を判断しました。

現実は低気圧の進行が遅れ、3日目は曇りで且つ気温も低いため雪の状態も2日目までの状態ではなかったため、2日目に独標を越えていれば予備日を使わずに上高地に下山出来たかも知れません。が、やはり尾根上での雷のトラウマは無意識の内に意識しているんでしょう。

なんとか初日は予定の北鎌沢出合まで伸ばせましたが、到着時間が遅れた事や前泊での少ない睡眠時間のままでは2日目の長丁場を乗り切れない可能性もあるので翌日の出発を遅らせましたが、振り返ってみるとこの判断が敗退の間接的な原因だったかもしれません。
どういうことかといいますと、3日目以降の微妙な天候の情報収集をスマホ頼みにしていたため、撤退するまでのいずれの場所でも電波が入らずに天気図の入手が出来なかった事に尽きます。天狗ノ腰掛辺りでは電波が届くとの事なのでそこまで行けばと安易に考えていましたが、その後の撤退の時間行程を考えると天狗ノ腰掛まで伸ばせなかったって事です。あと1時間早く出立していれば、と心残りです。3日以上の山行では天気図の入手は必須であり、完登のための重要なキーワードの一つだということを再認識しました。天気が崩れなければ雷もないし...。

北鎌とかじゃなくて最終的に槍との相性が悪いかも。中崎尾根でも肩の小屋で寝てアタックしなかったし。
4度目の挑戦はどうなることやら。





1日目


上高地〜北鎌沢出合付近
[ 10時間 50分 ]



ババ平

東尾根線からの槍



東尾根上
右から登ってきて、左に下降してゆきます。

尾根上からのクライムダウン


北鎌沢出合手前5分ほどの
樹林帯に本日の幕営地を設営しました。

槍が見えます。


2日目


北鎌沢出合付近〜北鎌のコル先〜水俣乗越登返し途中
[ 9時間 05分 ]


既に上半部は朝日があたってます。
出発遅すぎ(汗

デブリを利用してもグサグサ状態の北鎌沢

北鎌のコル手前

北鎌のコル

コルから一つ目の小ピークは右から巻き

二つ目は念のためスタカット

今年も天狗ノ腰掛を前にして撤退です。


このままババ平まで伸ばすことも考えましたが、
疲れて遅い時間に到着しても水作る気にもなれないと予想して
北鎌沢出合から1時間ほど上り返した台地上に設営



3日目


水俣乗越登返し途中〜上高地


横尾でうどん食って...

明神館でカレーと麦水。

余裕かまして2時間ほどのんびりしちゃいました。

おつかれさまでした。