甲斐駒ケ岳 [無雪期縦走]


日付 2013/07/13(土)-14(日)

天候 13日 曇りのち午後時々雨
14日 曇り
パーティー構成 たかぎ(CL)・こうの
アプローチ 12日 [22:30] 愛甲石田==[25:00] 尾白渓谷駐車場(車中泊)
ルートと所要時間
13日
尾白渓谷駐車場[6:20]--《3:20》--[9:40]刃利天狗--《0:35》--[10:15]五合目小屋跡[10:35]--《0:40》--[11:15]七丈小屋(BC設営)[12:10]--《1:25》--[13:35]甲斐駒ケ岳山頂[14:10]--《1:05》--[15:15]BC(幕営)


14日
BC[7:00]起床[8:30]--《3:50》--[12:20]尾白渓谷駐車場==帰路

ルート情報 ・尾白渓谷駐車場は第二まであって80台ほど駐車可能のようですが、3連休初日って事もあるのでしょうか夜半に到着した時点で7割程度埋っていました。
・古いガイド本には五合目小屋(基礎のみ)に水場があるとの記述がありますが、現在その気配はまったくありませんでした。
・登山口から山頂までの標高差は2200m程になります。三大急登だと云われていますので多少なりともビビっていましたが、水平距離もそれなりにありますので丹沢大倉尾根のような急登をイメージしているといつの間にか七丈小屋まで到着してしまいます。(この形容は長く時間が掛かるって意味のようです)
・七丈小屋から5分ほど登った場所に下段のテン場があります。上段は更に2分ほど登ります。尾根上の狭地のため目一杯詰めて30張弱程度です。(一言で済ますと狭いって事ですね)
・最寄の日帰り温泉「名水公園べるが」は観光施設に併設されていますので夏の連休とあいまって駐車場待ちで敢え無く退散。ちょっと離れた「むかわの湯」もなかなか○でした。

報告&感想 今季最初の縦走は、三大急登と云われる黒戸尾根からの甲斐駒ケ岳に行ってきました。

メインの計画は針ノ木岳からみる黒部湖と立山連峰のパノラマが堪能できる扇沢基点の針ノ木〜種池周回でしたが、梅雨後半の微妙な日程のため、針ノ木に拘らず梅雨前線の位置により可能な限り雨天域を避けて山行が中止にならないようにと、北は白馬、南は甲斐駒、更には北沢峠定着の甲斐駒&仙丈PHの3案を代替として磐石の計画で臨みました。

梅雨明けの時期の憂いの中、週前半には関東に梅雨明けが宣言されたのですがいまだ梅雨が明けない信越地方に前線がうろうろしています。出発前の予報では南部が土曜日のみ晴れ。とりあえずどうにでも対応できる北沢峠定着に代替することにして集合。しかしどうも後ろ髪を引かれるようで、入山日のピークを踏んでしまおうと思案の末に黒戸尾根のチャレンジに再転進。

一般の登山者は既に出立した6:30。三大急登ってどんなもんよっ?!と尾白川渓谷の駐車場から踏み出しましたが一向に急登っぽくなりません。樹林帯を黙々と歩きながら、もう少し行けば、あのピークを越えればと、うわさの急登を期待していましたが、気が付けばあっけなく七丈小屋着。テン場から山頂まではV級+程度の岩場にクサリが付いていたりして多少は楽しめますが、やはり一般道かなって感じでした。(こういう俺がおかしいのでしょうね (T_T;

終日曇がちで時折雨足も強まりもしましたが、甲斐駒のピークを楽しんでいるタイミングで束の間の日差しが。なんだかんだと文句を言いながらも甲斐駒は歓迎してくれたようです。

翌日は下山のみ。テントから出てみるとBCを張ってるパーティー以外では俺らが最後みたいです。それでも焦ることなくゆっくり撤収してゆっくり下山しました。

下界に下りてくれば暑い夏。後ろ髪を引かれる気持ちで転進してきた遠くの山々の天候を見定めてもわかる由もなし。しかし、他山域からの山行情報が耳に入るにつれ、苦慮して転進した黒戸尾根が最善の山域だったようです。めでたし。


PS:岩屋だとテントでごろごろしていたくなる雨とか風でもフツーに山頂を目指す縦走屋(ハイカー?)ってスゴイ (たぶん




1日目


尾白渓谷駐車場〜七丈小屋(BC)〜甲斐駒PH
[ 8時間 55分 ]


尾白川渓谷駐車場
右往左往して黒戸尾根に。

駐車場の奥から開始


竹宇駒ケ岳神社
(ちくうこまがたけじんじゃ)


稜線(刃渡り)まではずっと樹林帯の中を歩きます。


刃渡り
あまり刃じゃないです。

渡ってないし


ハシゴ状の階段は微妙な角度なんで
ないほうがいいんだけどって思っちゃイカんのよ。
なぜならここは一般道ですから。

刃利天狗 (とりてんぐ)

五合目
基礎が残ってるだけで小屋はありません。
お弁当食いたい。

五合目からは駒ヶ岳山頂付近が見晴らせます。

五合目からのコルに下って階段・ハシゴ多数


ここが核心 (笑

修験者はワラジでここを登ったんですね。
神宿る修行の山なんですね。

七丈小屋

結構混んでるようです。

BC設営して山頂をピストン


雨降ってきたよ〜。寒いよ〜。
でも相方は毅然としてます。テントが恋しいんだけど...。


上半部は時折V級+(鎖付)ほどの岩場があります。

おっと「V級+」言葉はここじゃ使っちゃだめだよっ。

雨足が強くなって本降りになってきそうなカンジの雲行き

ドコモのアンテナです(たぶん違う




あそこが甲斐駒山頂

山頂の祠




鳳凰と重なる富士山


北岳方面
さみーっす。

晴れ間に感謝!

帰営したら倍になってました(@_@)

こんな混雑してるテン場って初めての経験です。
でも、縦走屋にはふつーなのかも。頑張らねば。


2日目


七丈小屋(BC撤収)〜尾白渓谷駐車場
[ 3時間 50分 ]

テン場から風景はこれだけ、です。

夕刻から雨。夜半からは風も強まりましたが、翌日は予想外に天気はよさげです。おいおい、雨降らんのかってカンジですね。

途中樹林越しに垣間見れる岩壁


ハイカーはこんなの撮らないと思うのですが。

北杜市

...泳ぎたい。




お疲れさま。
微妙な天候でしたが、絶妙な転進でしたね。

果たして本命の針ノ木は...(^^:

駐車場は真夏でした。