日付 | 2011/10/29(土) |
天候 | 29日 快晴 |
パーティー構成 | 3B・おれ |
アプローチ | 28日 藤沢[21:50]==道の駅こもち[24:30] |
ルートと所要時間 | 29日 道の駅こもち[6:00]起床[6:30]発==[6:50]7号橋駐車場[7:05]--《0:45》--[7:45]ルート基部(アンザイレン)[8:00]--《2:20》--[10:20]4P目終了点(獅子岩基部)[10:50]--《0:10》--[11:00]終了点(獅子岩ピーク)[11:25]--《0:50》--[12:15]7号橋駐車場 |
ルート情報 | 【アプローチ】 ・ 道の駅こもちは幹線道路沿いなので、夜間もトラックの台数が多く幕営だと騒音がツライ。 ・ 道の駅こもちに隣接してコンビニ&温泉あり。 ・ 7号橋駐車場は20台ほど駐車可能。6号橋付近にも駐車場あり。 ・ 登山口から沢沿いを歩くため、降雨直後はめんどうかも。 ・ 6号橋からの経路と出合った直後の「この先危険」方面へ進み、尾根を跨ぐと直ぐに基部取付き。 ・ 今回は前泊で入ったけど、AM5:00頃神奈川を出れば余裕で日帰りできると思います。 【ルート】 ・ ランニング支点はハンガーまたはリングボルト、各ピッチ終了点はハンガーなどで整備されている。 ・ 全体的にフェース基調なのでハンガーを追ってゆけばよいのだが、逆に云えばハンガーの左右1〜2mの幅で好きなようにルートが取れるので的確にその先のホールドを追ってゆかないと行き詰まる可能性もある。 ・ ホールドはカチ・平面で外傾・平面で縦のものがほとんどだが、足のフリクションはすこぶるよい。 ・ ピッチ終了点的には7ピッチ分だが、他のサイトを参考に1&2、5&6を繋げてみた。 ・ NP類はほぼ使用できないし使う必要もないと思う。今回使用したのは3P目にキャメの#0.5程度。 ・ 4P目終了で獅子岩基部の縦走路。(ここで終了点としたとしても鉄ハシゴがあるのでピークまで登れます) ・ RCCグレードにすれば各ピッチX級−〜X級+ほどかな。(大きなお世話かも知れませんが、谷川の南稜や中央稜を3時間程度で抜けられない方には、谷川の次にあるルートではないと思います。ザックをデポして空身で取り付くとか、後続が追いついてきて明らかに渋滞を起こしそうなら先行を譲るとかの配慮をしましょう。) * 文中のピッチ数は今回実際に切った数。ピッチグレードは自己評価したものです。 |
報告&感想 | 今年最後の乾いた岩は明星フリスピか錫杖左方カンテを予定していたのだけど、滝谷の時の寒さが印象強く暖かそうな場所を探していたらと現場監督さんのサイトに子持山が。グレード的にも適度なムズさらしく、メーグリ家のメンバーもお薦めしてくれましたので、3Bも快諾して急遽子持山に変更しました。(最近出たマルチピッチの某本にも載ってるみたいです) 駐車場から屏風岩を経て植林帯の中の沢沿いを30分ほど歩きます。途中には地元の中学生が掲げた「がんばれ」や「生物に注意」(セイブツじゃなくイキモノって読むんだろうな)などの掲示板が微笑ましいです。沢から離れ明るい広葉樹の林を九十九折りに登ってゆくと他のサイトでもよく見かける「この先危険」の分岐。どんな危険か解りませんがトラバース気味に危険な方面に進むと、ありゃもう到着?!って感じで樹林越しに岩壁が見えてきます。 カチと平面のホールドに悩みながらムーブを試行すれば解決して抜けてゆける充実感と、登るほどに周囲の山域が一望できるようになる爽快感を味わえる楽しいルートでした。実際はアルパイン的なルートだと思ってザックを背負って取り付いたのでグレード以上に難しく感じました。再来時は文中に記したグレードより低く感じるかも知れませんね。同ルート懸垂下降も可能らしいので、取り付きにザックをデポしてもよいと思います。 なにはともあれ楽しいルートでした。欲を言うならあと2-3ピッチほど欲しいなぁ、って(笑 今回挨拶を交わしたパーティー:谷川でおかざきさんと一緒だったやまもとさんPT |
7号橋駐車場〜獅子岩マルチルート〜7号橋駐車場 [ 5時間10分 ] |
||
7号橋駐車場 |
駐車場横の橋を進むと...、 |
|
計画書届出ポストがある登山口 1パーティーに1枚、コースガイドが貰えます。 舗装路を進もうとした3Bですが、登山道はこの階段からですのでお間違いなく(笑 |
植林内の沢沿いから九十九折りを暫く上ると6号橋からの経路と出会います。 |
|
「この先危険」方面へ。 |
尾根を跨ぐとスグです。 |
|
取付は狭いけど安定しています。 |
1P目 40m 下半部5.7〜上半部5.9- 中間部の終了点までは大き目だが逆層気味でガバではないフェース、上部はバランシーなカチフェース。 |
|
1P目の上部。この辺りから傾斜も出てきてホールドも細かくなります。 |
3Bがいるあたりに中間部の終了点あり。 |
|
1P目終了点 |
1P目中間部にある終了点。 他のサイトではここで1P目を切るようです。ここから傾斜が出てムズくなって朝一のリードだと厳しいのでウォームアップを兼ねてここで切った方が順当かもしれません。 |
|
中間部から見下ろした取り付き。 今回は俺らと後続やまもとさんPTの2組のみでした。 |
2P目 35m 5.8 カチフェースをフレーク左まで直上して、1歩右に寄りフレークを使って土のテラス。 |
|
2P目終了点の土のテラス |
フレークはガッチリ効きます。 他のサイトではレイバックとの記述もありますが、フツーにピンチでも問題ないですね。 |
|
やらせムーブ中 |
3P目 40m 5.9+ このピッチも逆層気味で平らな縦ホールドが多いので左に右に振りながらのカチフェースを直上。5.9+のプラス表記が妥当か分かりませんが、素直な正対登りではひじょーに困難な印象でした。 |
|
屏風岩への尾根。 |
3P目の核心部 |
|
3P目終了点。 |
||
4P目 40m スラブまで5.7〜上部フェース5.9 そこそこ簡単なフェースからスラブまで直上、その先の立った壁の左寄りからバランシーに一段上がり、右に2歩トラバースして上部のガッチリしたホールドを使って草付を乗越と縦走路。 |
||
中間部のスラブ。 傾斜もなくフリクションはばっちり。 |
土の部分に乗り上げる手前にハンガー2枚の支点があります。これを使ってもヨタッたかも知れませんが、平らな安定した場所が恋しかったんで(笑 |
|
抜け出た獅子岩基部。 挨拶したハイカーの目が冷たかったのは気のせい? |
ここまで抜けちゃうと支点がないので立ち木を利用しました。 |
|
5P目みぎのにある2本のルート。 離陸できません(汗 |
||
5P目 10m 5.8 スラブ状の凹角からクラックに一段上がり、縦ホールドで身体を振りながらヨイショって感じで乗越して終了。 |
後続PTはクラックを右に巻いてきました。こちらは簡単ですね。 |
|
獅子岩ピーク 「逃げ出す」ような格好をしている3B(笑 |
子持山方面 実際のピークは隠れて見えません。 |
|
赤城山方面 上州武尊・日光白根・男体山・赤城山・八ヶ岳・浅間山・草津白根などなど、ステキなハイカーの方が周囲の山々を説明してくれました。霞がない冬の日には雪化粧が更に素晴らしいんでしょうね。 |
登山口方面 縦走路は中央植林帯の中の沢沿いにあります。 |
|
縦走の鉄ハシゴ。 これを登れば獅子岩のピークです。 |
||
帰りの縦走路を使って下降する途中の明るくステキな広葉樹の林。 老若男女大勢がワイワイ登っています。子持山は人気のハイキングコースのようですね。 |